更新日:2016年04月08日 10:10
仕事

「家庭に居場所がない…」働く男たちの嘆き

現代の家族はなぜ病んでいくのか?

家もまた第二の戦場。がんばれオレ!

 亭主関白な夫に妻は耐え忍び、子供は盗んだバイクで非行に走る……なんて殺伐とした家族像は昭和の話。今は共働きで対等な夫婦が増え、親子間も友達のように仲がいい時代だ。しかし、そんな一見良好に見える家族関係に“しんどい”と音を上げる男性が近年、増えてきている。 「妻が子供を産んでから、何かにつけて不機嫌で、家事を手伝ってもやり方が違うと叱責されてばかり。最近は正直、なるべく家にいたくない」(36歳・電機メーカー) 「共働きで子供を実家に預けるようになってから、両親がうるさく口出しするようになった。嫁からの不満も激しく、板挟みで苦しい毎日です」(42歳・SE)  これは、既婚男性500人アンケートに寄せられたコメントの一例だ。30~40代の男性のうち、「家族に疲れた」と感じたことがある男性はなんと約6割にも及ぶ。その原因は「妻」が約4割と圧倒的だが、次いで「自分の両親」も約3割と見逃せない割合だ。男性は家庭(妻子)と実家(両親)という、2つの大きな重荷を背負っているのである。  ストレスの詳しい理由として、家庭の場合は「妻への倦怠感」に「セックスレス」といった夫婦仲の悪化が目立つ一方で、実家との間では「親からの過干渉・依存」という切実な問題に頭を悩ませている男性が多いこともわかった。
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男性の果たすべき役割が増えすぎている現代社会
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