「上司より先に帰るのは心苦しい」とムダな残業…奴隷型サラリーマンを分析
―[[社畜]検定]―
自分は社畜だ――なんとなくそう思っている人は多いだろう。だが、自分がどんなタイプの社畜なのか、考えてみたことはあるだろうか? 会社の中でしぶとく生き延びていく能力を身につけたクレバーな社畜なのか、ただただ使い捨てられるためだけの社畜なのか。前回紹介した「社畜タイプ判定」(https://nikkan-spa.jp/925697)で「奴隷型」に分類されるサラリーマンが「社畜」として生き抜くための処方箋を経営コンサルタントの中沢光昭氏に伺った。
<奴隷型>
【社内サバイバル度 ★★☆☆☆/社外サバイバル度 ★★★☆☆】
大して会社への忠誠心は高くないくせに、「上司より先に帰るのは心苦しい」といった理由でムダな残業をしたり、あるいは単にノルマをこなす能力がないので長時間会社に居残っている人が多い。
「会社から見ると、平時はこき使うことができる上、有事になったら文句も言わずに切り捨てられるという、いちばん都合のいいコマです」(中沢光昭氏。以下同)
特に危険なのが「休日に出勤することがよくある」や「週末をフルに休むと落ち着かない」人。
「上司に気に入られている実感に乏しいダメ社畜がやりがちですが、休日出勤しても、その姿はおじさんたちには発見されにくく、社畜アピールにおいては効率の悪い投資といえますね」
「労働度」が高かければ上の目にも留まりやすいが、ただダラダラしているだけの「中」クラスが生き残るには、「さりげなく“けなげさ”を発信することが大事。上司や権力者に『最近どうだい』などと聞かれたときに『少しでも会社に貢献できるよう、しっかり働きます』とか。奴隷は奴隷でもかわいげのある奴隷に!」。
<処方箋>
アピールの機会を逃さぬよう会社の飲み会は全出席で。ブラック耐性があるので、転職先には意外と困らない。
【中沢光昭氏】
経営コンサルタント。これまでに30社以上、2000人以上のリストラにかかわる。著書に『好景気だからあなたはクビになる!』(扶桑社刊)
― [社畜]検定 ―
『好景気だからあなたはクビになる!』 クビ切り指南役が語る未曾有の大解雇時代をしぶとく生き延びるための処方箋 |
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