友人が東京に来ると、必ず言われることがある。
「どっか面白い店ない?」
問題は店を紹介することではなく、まるで私を無料案内所のように扱う友人たちの要求レベルが年々上がっているということだ。
「疲れるから風俗はもういいや」とか、「キャバクラは若いコと話すネタがない」とか、挙げ句「地元に帰って自慢できる店がいい」と言われたこともある。そんな彼らに頭を悩ませていた私が見つけたのが、今回のお店。歌舞伎町のKUJIRA ENTERTAINMENTだ。
近未来TOKYOが店内に広がる
扉を開けて一歩足を踏み入れると、そこには映画『ブレード・ランナー』を彷彿とさせるような近未来空間が広がる。正面の巨大スクリーンを見て度肝を抜かれた。そこには「SPA! Welcome」と、ド派手なデジタル映像が映し出されていたのである。店長によれば誕生日やパーティでは、メッセージを映し出してくれる。
カウンターに座り、巨大なシーシャ(※水タバコ)でまずは一服。フレーバーの甘い香りをたっぷりとくゆらせながら、カクテルを注文。するとバーテンダーはおもむろに6、7個のカップを重ねて両手で端を持って持ち上げたのである。するとそのカップをずらしながらグラスに注いでいくという、もはや人間離れしたスタイルでカクテルを作りだしたのである。思わず見とれる世界チャンピオンの技
それもそのはず、こちらのバーテンダーはなんと、フレアバーテンダー世界大会の現役チャンピオンなのである。余談だが、フレアバーテンダーとはボトルやシェーカー、グラスなどを使ったパフォーマンスをしながらカクテルを作るスタイルのことで、映画『カクテル』でトム・クルーズが演じていたことでも有名なのだ。
口を開けてポカーンとしていると、バーテンダーは私の前にショートスタイルのカクテルを出してくれた。その派手な色のカクテルを片手にシーシャの煙をくゆらせれば、まるで映画の中にいるような気分になる。店内は『ブレード・ランナー』で、味わう酒はまさに『カクテル』というわけなのである。SF映画のような世界でサイバー美女と美酒に酔う!
演出もアッパーだが、女性スタッフたちもかなりアッパーである。近未来をモチーフにしたコスチュームを着て店内を歩く美女たちには、思わず見とれてしまう。太股まで切れ上がったサイバーなドレスに目を奪われることは必至。
店内を見渡すと、外国人観光客や女性同士の客も大勢楽しんでいた。アジア随一の歓楽街、東京・歌舞伎町のカオスな夜は更けていったのであった。 【KUJIRA ENTERTAINMENT】住:東京都新宿区歌舞伎町2-23-1 風林会館B2
電:03-6205-6675
営:20時~翌4時
休:日曜
シーシャは2000円。エントランスの席以外にもVIPシート席もある(※テーブルチャージなどがかかります)。そのほか、お得なコースや飲み放題プランもあり。詳細はHPにて
撮影/赤松洋太
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