今年も残すところあとわずか。消費増税の余波だろうか、己の人徳のなさだろうか、忘年会に誘われる回数がめっきり減った。そんなことをボヤきながら、O氏とふたり吉祥寺の公園前の老舗焼き鳥店で煙に巻かれつつ、安酒をちびちび煽ってメートルをあげた。揚げ句「年末パトロール」と称して吉祥寺の繁華街を探索することに。
酔っ払いをかすめるようにバスが往来する駅前の道を歩いていると「J2」とだけ書かれたピンクの看板が。階段を地下に下りるとまたもや焼き鳥店の隣に重厚な木戸が。しかし、それは目の高さでガラス張りになっており、中の様子を覗ける仕組みになっていた。
古き佳き70’sアメリカテイストの新店
真っ赤なチェックのリノリウムの床、そして赤いビニール張りの椅子。古き佳き70’sアメリカンダイナーのような内装。まさに“あの制服”を着た女のコと目が合った。手招きしている女のコたち。フラフラとその空間に吸い込まれていく……。
「いらっしゃいませ~」元気よく迎えてくれたダイナーガールに促されカウンターにつく。
「ここはアメリカのカフェをコンセプトにしたガールズバーなんです。飲み放題だからたくさん飲んでいってくださいね!」
ポップな衣装が眩しい。エプロンには「Rude Girl(無礼な娘)」と意味深なメッセージが。安焼酎で鈍麻した口をリフレッシュするため生ビールをオーダー。りなちゃん(20歳)、るいちゃん(20歳)ともに居酒屋でバイト経験があり、ビール注ぎは得意中の得意だというが……グラスを探すのに右往左往。
背伸びをしては棚を探し回っていると、白い肌がチラリ。ヘソ出しのダイナーガール衣装の恩恵か、思わず凝視するおっさん2人。先月25日にオープンしたてで不安なオペレーションをカバーするに余りある。グラスを発見、さっそく生ビールを注いでもらうと……美しいおヘソがチラッ、眼福ではないか!コカボムタワーは甘く妖しく危険な香り……
生ビールと美ヘソで生気を取り戻した我々は、ここの名物という「コカボムタワー」(1万5000円)を景気良く注文。コカの葉や朝鮮人参などを配合した酒、コカレロをエナジードリンクに混ぜて飲むという、卒倒必至のパーティ酒。しりとりをして負けたほうが飲むという「超古典的なゲーム」でダイナーガールの籠絡を図る。
「全然平気っすよ!」と負けてもグイグイ杯を煽るりなちゃん。すでにろれつが怪しい俺は撃沈寸前。嗚呼、ろくでなしBLUES。パリピにはなれそうにない……。
【ガールズバーJ2】
住:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-18 けやきビル東B1
電:0422-26-5855
営:17時~翌5時
休:なし
料:3000円~(1セット60分、生ビール、焼酎、ウィスキー、ソフトドリンク飲み放題。カラオケ・ダーツ無料)
●「SPA!見た」で初回セット料金半額!
協力/O氏(夜遊びガイド)撮影/渡辺秀之
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苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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