なにかと注目を集める街・池袋。とくに東口はこれまでの雑多なイメージからは一変、区民センターと劇場を含む複合施設「Hareza池袋」などがオープンし、若者の街へと変貌を遂げている。その足元にある中池袋公園一帯は、かつては怪しげな人々がたむろするイメージがあった場所だが、今や若い女のコでごった返している。
「サンシャイン横からこの中池袋公園は乙女ロードと呼ばれています。アニメグッズを扱う大型店が何軒かあるため、オタク系やコスプレ女子が大挙押し寄せるんです」
と解説するのは夜遊びガイドのO氏。氏と俺は歌舞伎町と並び「夜の街」とそしりを受ける池袋の事情を探りに来ていたが、歌舞伎町とは様相の違うこの街の様子に少々面食らっていた……。
昭和なスナック街にコスプレ街が出現!?
乙女ロード周辺をチェックしていると、時代に取り残されたような一角を発見。半世紀はゆうに超えている建物群。外観は継ぎはぎだらけで、異様な存在感を醸し出している。「フジプラザ」と書かれたビルの案内図にはスナック、パブ、そしてジャンル不明の“ハジけた店名”を冠した看板群がある。「ここは僕も知りませんでした」
O氏が首を傾げながらビルに入っていく。ビルは回廊になっており、小さな扉がズラリと並んだ昭和の横丁の様相だ。感染対策か、ほとんどの店が扉を開けており、中を覗くとメイド、アニメのコスプレの若いコが微笑んでいる。
回廊の最奥で目が合ったのはマリンルックの女のコ。白いセーラー服は我々の琴線を突いた。「いらっしゃいませ〜!」
元気の良い声に迎えられ入店、席に着く。小さな店内を見回すと内装は国民的マンガをモチーフにした海賊仕様。舞台の島が店名に冠してある。奥には白骨化した海賊がカウンターで酒を舐めていた。
「お客様は海賊という設定で、私たちは海兵。ガールズバーというよりはコンセプトカフェ(コンカフェ)なのでユル〜い雰囲気を楽しんでいってくださいね」
飲んで食べてガチトークも白熱!
この日は「ビール飲み放題DAY」だったので我々はビールを注文。一方、女のコのドリンクはチカチカと青く、眩い光を放っているではないか! 思わず目をパチパチするおじさん2人。
「オリカク(オリジナルカクテル)は光るのが多いんです!」と笑う海兵ちゃんたち。アニメやアイドルに造詣が深く、乙女ロードの住人でもあるという。
「すぐ近くの中池袋公園は今、アニメ好きの女のコたちが集まる場所で、缶バッジやグッズを交換したりする場所になっているんです。それに伴って池袋はコンカフェが増えているんですよ」
スナックだらけのビルも、最近はオタク系の飲食店が続々と進出。「コンカフェの聖地」として知る人ぞ知る存在となっている。
「実は、秋葉原は初心者向け、池袋は中級〜上級者向けとコンカフェ界にも“序列”があるんです。とくにこのビルのお店は超個性派揃い。アキバに飽きたお客様とキャストが集まる“聖地”なんです」
濃い客と濃いキャストが織りなす“魔空間”。このビルの他の店も覗いてみたくなった。【Marine Ford】
住:東京都豊島区東池袋1-15-8フジプラザビル3F8号
電:03-6914-2789
営:18時〜LAST
休:なし
料:2000円(1セット40分)〜
・月曜はビール飲み放題、水曜はDEATH GAME DAY、チャイナドレスデー等各種イベントあり
撮影/渡辺秀之 協力/O氏(夜遊びガイド)
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苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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