第二十八夜【前編】

男街・新宿二丁目
ノンケでも楽しめるウホッ!な遊び方で
一味違った夜を堪能!

【担当記者:テポドン】

 高校2年の夏の話だ。通っていた男子高のプールサイドに一人の男が隠れていた。場違いな望遠レンズをしたためた一眼レフに迷彩服。戦場カメラマンさながらのその男が狙ったのは、ピュリツァー賞ではなく、瑞々しい肉体を持った水泳部の部員たちであった。

 本当にゲイという人々がいるという驚きすらあったのだが、それから6年後、編集者としてのスタートを切ったT出版は、こともあろうか二丁目のど真ん中にあった。住めば都、ブスは3日で慣れるという言葉通り、働き始めて1週間で男同士のキッスもラブラブな抱擁もアメリカ人の挨拶代わりのキス程度に感じるようになっていた。

 と、前置きが長くなったのだが、今回お届けするのはノンケの男でも楽しめる新宿二丁目の歩き方である。5年ほど前なら「ノンケと女入店禁止」という”硬派”な店が多かったのだが、不況の影響で背に腹は代えられなくなったゲイバーが、ノンケや女性客を受け入れるようになっている。その反面、ゲイだけの特区としての価値が薄れたのか、逆にゲイたちの二丁目離れも起きているんだとか。よくわからない逆転現象である。

下ネタトークはゲイバーの真骨頂

 おじゃましたゲイバーは4月にオープンしたばかりの「JET-★(ジェットスター)」さん。現役大学生のママ(もちろん男)のウヅラさんのお店である。乾杯するとママの軽快なトークが始まる。

「今でも学校で剣道やってるんだけど、昼は剣道で突いて、夜は二丁目で突いちゃう♪」

 と、さっそく下ネタ全開。酒が進めば、トークが炸裂してイク。

「あたし、初体験が小2でさ。それ以来みんなのしゃぶってたら、”チュッパチャップス”ってあだ名になっちゃったのよ♪」

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 ……。まぁ、聞く人が聞けばドン引きする下ネタではあるが、コレを楽しむくらいの気持ちがここでは必要。ちなみに、女性の客は挨拶代わりに”ブス”呼ばわりされるので、心にとどめておこう。

 ノンケや女性でも楽しめるようになった二丁目だが、まだまだ敷居の高さは否めない。初心者はどんな店に行けばいいのだろうか。

「テレビや雑誌に載ったりしたとこに行けば間違いないかしら。それと、最近増えてるオープンカフェタイプのお店。コレは入りやすいし、初めての方にはいいんじゃないかしら。まぁ、ウチに来るのが手っ取り早いんだけどね(笑)」

 ゲイバーと一口にいっても、デブ専や女装など、集まる客やママの嗜好によって店のノリはまるで変わってくるのだ。

 馴染みのゲイバーにネエちゃんを連れて行くと、口説く際にママが援護射撃を打ってくれたりと、”男心”のわかるサービスに何度となく救われたこともあった。ママたちの軽快なトークを楽しむのもよし、友達と一緒に行ってワイワイ騒ぐのもよし。ゲイバーで一味違った夜を楽しんでみてはいかがだろうか。

JET-★(ジェットスター)
電:03-6380-5526 住:東京都新宿区新宿2-12-16
営業時間19:00~翌5:00 定休日はなし。ホームページは準備中。
チャージ500円、ビール1000円、焼酎ボトル4500円、セット1500円、
カラオケは300円で歌い放題。
ボックス席もあるので、大人数でも楽しめる

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ウヅラママと店子のなおやさんに囲まれてパチリ!
とにかく二人とも話が面白い。

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ゲイバーの醍醐味はママや店子の軽快なトーク。
ノリのよいトークに酒も進む

撮影/磯野祐次

テポドン エロ系実話誌などで修羅場をくぐったロクデナシがSPA!流の夜遊びに突撃!
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