第三十一夜【後編】



【担当記者:ナカソネ】

闇に包まれる男と女。口説かずにはいられない


 そして、”さらなる隠れ家”的個室を店の奥に発見。暗闇BARは、まだまだ奥が深いようです。使用料は1万円とハイブローでも、タクシーで彼女の住む川崎まで送らされることを考えれば安いもの。勝負どころとばかりに移動しました。数十個もあるクッションで猫のように戯れる二人は、シーシャ(水パイプ)を注文。ニコチンが水に落ちるから、オレンジやピーチなどのフレーバーだけをデザート感覚で楽しめます。一本のシーシャを回しあい間接キス。漂う紫煙は、揺るがない彼女の平常心さえも煙に巻いたりして……。

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 存在感を消した店の扉から始まり、ペンライト、個室、シーシャなどなど。口説きの羞恥心をさりげなく隠し、彼女の平常心を優しく破壊。闇に手を伸ばした先にある柔らかな感触は、慣れた指より、そこがどこかわかるから。

 なにより、五感のひとつである視覚を消された女のコは、「私、この人のこと好きかもしれない」と、乙女の第六感を刺激されるみたいで。「恋は大いなる勘違いから始まる」とは、実は僕の名言なんです。チョリ―――ッス!!


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北青山サロン
住:東京都港区北青山2-7-18 山崎ビルB1
電:03-3479-7553 営:21:00~翌5:00(LO)
料:ドリンク900円~、フード1200円~、個室使用料1万円。
ニューヨークの有名新聞に「世界で5本の指に入るBAR」と評された店
http://www.transit-web.com/shop/bar/kita-aoyama-salon/


撮影/菊竹 規

ナカソネ 毎晩六本木に群がる元ギャル男。電子辞書は英語とスペイン語を搭載。夢は国際結婚。世界一の美女を探す旅に出るため、第七十八夜にて俺の夜チームから脱退
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