【担当記者:ナカソネ】
闇に包まれる男と女。口説かずにはいられない
そして、”さらなる隠れ家”的個室を店の奥に発見。暗闇BARは、まだまだ奥が深いようです。使用料は1万円とハイブローでも、タクシーで彼女の住む川崎まで送らされることを考えれば安いもの。勝負どころとばかりに移動しました。数十個もあるクッションで猫のように戯れる二人は、シーシャ(水パイプ)を注文。ニコチンが水に落ちるから、オレンジやピーチなどのフレーバーだけをデザート感覚で楽しめます。一本のシーシャを回しあい間接キス。漂う紫煙は、揺るがない彼女の平常心さえも煙に巻いたりして……。
存在感を消した店の扉から始まり、ペンライト、個室、シーシャなどなど。口説きの羞恥心をさりげなく隠し、彼女の平常心を優しく破壊。闇に手を伸ばした先にある柔らかな感触は、慣れた指より、そこがどこかわかるから。
なにより、五感のひとつである視覚を消された女のコは、「私、この人のこと好きかもしれない」と、乙女の第六感を刺激されるみたいで。「恋は大いなる勘違いから始まる」とは、実は僕の名言なんです。チョリ―――ッス!!
北青山サロン
住:東京都港区北青山2-7-18 山崎ビルB1
電:03-3479-7553 営:21:00~翌5:00(LO)
料:ドリンク900円~、フード1200円~、個室使用料1万円。
ニューヨークの有名新聞に「世界で5本の指に入るBAR」と評された店
http://www.transit-web.com/shop/bar/kita-aoyama-salon/
撮影/菊竹 規