第七十八夜【後編】

【担当記者:ナカソネ】

実在したルーマニア美女は奇跡の28歳!

 翌日。二日酔いの体に鞭打って、ルーマニア美女がいるという「PUNCHLINE」にたどり着きました。オーナーさんに聞くと、「高知も昔はいろんな国の女のコがいたけど、最近ではビザが下りなくなってね。今、ルーマニア人は彼女一人だよ。だから、すごく人気もあってね」とのこと。そして、満を持して現れたルーマニア美女、エラさん(28歳)の美貌たるや、六本木の客引きも思わず振り返るほど! しかし、なぜ高知に?

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「最初に来たのが高知だったから。龍馬さんも好きだけど、福山さんのほうがもっと好き(笑)。ここは田舎だけど、人も優しいし大好きな街よ。お酒もいっぱい飲めるし」

 エラさんはそう言うと、グラスをグイッと空け、「はい、返杯」と美しい笑顔でそのグラスを差し出しました。……えっ、また返杯合戦!? しかし、彼女の美貌を前に、この酒を断れる男なんてどこにもいません。僕はグイッと一気で飲み干し、そっと彼女に返杯。すると、おもむろにテレサ・テンの名曲「別れの予感」を入れ、「デュエットしましょ」とエラさん。僕は彼女の歌声を聞きながら、自分なりの”別れの予感”を抱き始めていました。もう、六本木に帰っても新たな出会いはないだろう。海援隊を率いて異国の風を体感した坂本龍馬のように、僕も大海原に出て自分から異国を取り込んでいかないと……。

 結局、二日続けて便器に返杯したナカソネは、翌朝、桂浜に立っていました。龍馬も見たこの景色を眺めながら、「俺の夜」チームからの脱藩を決意。そして、この取材旅行でまったく使いどころがなかった自分の海綿体に深く詫びたのでした。チョリーーーーース☆

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テレサ・テンの曲が好きだというエラさん。
彼女の美声も奇跡である!

【PUNCHLINE(パンチライン)】

住:高知県高知市追手筋1-4-9 中央ビル内矢野ビルB1
電:088-822-1773
営:19:30~25:00
休:日曜
料:3000円/70分(21:00まで)、4000円/70分(21:00以降) 

●フィリピン人、インドネシア人が多数在籍。「高知を出る気
はありません」というエラさんと会えるのはこの店だけ。現在、
ルーマニア人はエラさんのみだが、近日中に、「もうひとりの
奇跡のルーマニア美女が復帰する」との情報も!

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「俺の夜」からの脱藩を決意し、桂浜で龍馬を気取るナカソネ。
ちなみに、『龍馬伝』を見たことはない。

撮影/渡辺秀之

ナカソネ 毎晩六本木に群がる元ギャル男。電子辞書は英語とスペイン語を搭載。夢は国際結婚。世界一の美女を探す旅に出るため、第七十八夜にて俺の夜チームから脱退
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