“斎藤工の恋人”役に抜擢された新人女優・遠藤新菜が「官能シーン」への挑戦を語る

 物語の舞台は日本中に革命の嵐が吹きすさぶ1969年――直木賞作家・小池真理子の半自叙伝的小説『無伴奏』(3月26日公開)が、成海璃子、池松壮亮、斎藤工らによって映画化される。闘争の時代に生きた青春を描く同作で、斎藤工演じる祐之介の恋人として抜擢されたのが、2016年の活躍が期待される新人女優の遠藤新菜だ。減量し、髪を切り、初めての濡れ場にも挑戦する彼女の素顔に迫った。

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遠藤新菜――撮影前には、矢崎仁司監督から“セシルカット(’60年代に流行したベリーショート)が似合う顔のライン”にするためダイエット命令が下されたとか。

遠藤新菜(以下、遠藤):監督からは一言、「顔がむくんでるから、もっと小さくしてください」とだけざっくり言われました(笑)。わたしが演じるエマはファッションも奇抜だし、’60年代のモデル・ツイッギーに憧れてる女の子なのかなと思って、3週間くらいで5キロ落としましたね。とにかく食べなかったです。

 健康的なカラダつきじゃダメだし、脚にも、悲しさ、切なさが現れるくらいじゃないといけないと思ったときに、多少はガリッとしてたほうがいいなと思って、どうしてもお腹がすいて、耐えられないときに野菜を食べる生活でしたね。日中はコーヒーを飲んで、ずっと喫茶店で本を読んだり、台本を読んだり。お肉も「4日に1回だけ食べていい」って決めて、赤身とか、ササミとかを家で食べたり。あまり人とも会わないで、外食はしないようにしていました。

遠藤新菜

©2015「無伴奏」製作委員会

――日藝映画学科出身の池松壮亮さんや移動映画館「cinema bird」を手がける斎藤工さんなど、本作ではとりわけ映画に対する思いの熱い共演者が多い。

遠藤:みなさん口数が多いわけでもなく、静かに情熱が燃えてる感じで、芝居だけでその熱量を見せてくださるので、ものすごい説得力がありました。わたしが煮詰まってるときに、池松さんが気づいて「同じ土俵に立ったら、知名度は関係ないんだよ。現場に入ったらみんな対等なんだから、絶対ごめんなさいって言っちゃダメだよ」と言われたことが心に響いて、印象に残ってますね。

――本作では、かつて仙台に実在したバロック喫茶「無伴奏」が4人の出会いの場所となっている。偶然にも、遠藤さん自身も喫茶店がお好きだそうですね。

遠藤:渋谷の道玄坂にも「ライオン」という縦並びの席の音楽喫茶があって、空き時間があれば、喫茶店には週5日くらいいますね。新宿の「珈琲西武」とか、歴史のある喫茶店が好きで、休日だと一人で5時間くらいずっと過ごすんです。ひとりっ子だからなのか、席で自分だけの世界にひたるのが好きですね。思ったこととか、人の会話とか、詩でも絵でも、何でも書いてる日記があって、お客さんを観察するのが面白くて会話を聞いて書いてます。ちょっと変態だと思われるかな?(笑)。映画で共演してからは、成海さんに、カウンターのある喫茶店に連れて行っていただきました。

遠藤新菜――斎藤工さん演じる祐之介の恋人として、初めての濡れ場に挑戦しています。

遠藤:濡れ場のシーンでは、斎藤さんが無意識にリードしてくださって、撮影が終わったらすぐ「毛布、毛布」ってかけてくださったり、とにかく優しかったです。撮影は2月でとにかく寒かった(笑)。小さい茶室は、風も入るし、ミニスカートでおへそも出して、夏のシーンなのにガタガタ震えちゃうんです。緊張はしなかったかな? 斎藤さんは正面からぶつかってきてくださるので、わたしが「何でもいいです」って言うと、向こうも「ありがとう」っていう感じでした。撮影中はエマになりきってて緊張しなかったんですけど、終わってからトイレで「ああーっ」って言いながら一人で達成感で泣いてた気がします(笑)。

――女優、モデルとして活動する以前には、音楽が好きでバンドもやられていたようですね。

遠藤:もともと母が歌手だったので、物心ついたときから歌手になりたくて、高校生の頃からバンド活動をやってました。とにかく音楽がやりたくて、ピアノもちょっと弾けたので、曲も作ったりしてたんですけど、インディーズ・デビューくらいでやめちゃったんです。その時、たまたま「オーディションも兼ねたお芝居のワークショップに行きませんか」って誘われて、行ったら受かっちゃった。『海にしずめる』という作品で初めて主演をやって、最初は「絶対にお芝居はやりたくない」なんて言いながらやってたんです。でも、そこで撮影に入ってみたら、思いのほか演技するのが楽しかったですね。

――『無伴奏』の撮影で一番難しかったところは?

遠藤:最初の登場シーンで、エマの印象が決まってしまうことに悩みました。いつも楽しそうなのに、どこか寂しいエマの雰囲気を表現するバランスが難しかったです。監督が「元気に、元気に」って言ってくださっても、その「元気に」という言葉も、ただはしゃげって意味じゃないだろうし、声のトーンは高くても、ハッピーに見えてもいけない。「どんなに楽しくても、切なく見えるためには、どうしたらいいんだろう?」って、ずっと考えてました。

――最後に、映画の見どころを教えてください!

遠藤:登場するたびに、エマはスパイスと爆弾を持ち込んでいるので、彼女がどういう生い立ちで、どんな経験をしてきたかを妄想してほしいです。祐之介と二人きりのシーンはエマの表情が一番ほころんでるし、切なさだったり、祐之介のことをどれだけ愛してるかっていうところも、それぞれ色づけして見てほしいですね。どこかで「幸せになれるかどうかはわからない」って気づいてる。気づいてるけど、信じようとしてる、そのけなげな姿を映画館で楽しんでください。

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【遠藤新菜】
’94年10月3日生まれ、東京都出身。2014年から女性誌「ノンノ」専属モデル。出演作は、映画『やるっきゃ騎士』(2015年)のヒロイン美崎静香役、スプツニ子!のアート作品「The Moonwalk Machine-Selena’s Step」他多数。公式Twitterは、@ninaendo1003

●映画『無伴奏』 http://mubanso.com/
2016年3月26日(土)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー

<取材・文/北村篤裕 撮影/西田周平(24dakun)>

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