外国人観光客を混乱させる不親切(?)な「看板&案内表示」
昨年の訪日外国人数は1973万人に達したという観光大国の日本。海外から日本へ来る観光客を指す“インバウンド”という言葉が「ユーキャン新語・流行語大賞2015」にもノミネートされ、日常でも耳にすることが増えた感がある。しかし、もともと日本人は外国人との会話が苦手……なのに、“爆買い”を取り込みたい!と各店が我流で外国語の案内を増やし、今や誤表記が街に溢れている。珍現象の現場を街で探ってみた。
実際に街で外国人に聞いてみると「ニッポン大好き!」という絶賛の声が多いなか、「誤った案内で迷子になった」というケースは少なくない。
『秋葉原に行きたかったのに、教えてもらったとおりに行ったら、赤羽橋。もう少し英語を勉強してほしい!』
『日本は何かと便利だけど案内の誤訳は多いよね。スマホのアプリを使えばそれほど困らないけど』
との外国人観光客からの声も……。2020年に開催される東京オリンピックでは、訪日客をスマートに案内できるようになるのだろうか。
【外国人を悩ませる駅周辺の不案内ぶり】
駅の券売機の上に設置されている「運賃・乗換案内」。路線図や駅名が表示され料金表になっているのだが……。日本語表示もかなり小さいけれど、英語表記の小さな文字に外国人からクレームが。
『双眼鏡が必要なレベル。そもそもこんなにたくさんの路線があることが信じられない!』(ニュージーランド・男・29歳)
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外国人観光客にはあまり関係ない案内かもしれないが、駅の「定期券売りば」の英訳が「Commutation Tickets」となっている。コレは正しい?
『大きな間違いではないけど、ちょっとヨーロッパの人には不思議な響き。「commuting」を使うほうがベターかな』(オーストリア)
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非常時、安全にビル内から退避するための「避難経路図」。「避難階段は1階です」が英語表記では「A REFUGE STORY IS 1F」となっているが……。確かに「STORY」には階という意味もあるけれど、これじゃシリア難民の悲しい話みたい。「FLOOR」のほうがベター。
【お願いがイマイチ伝わるのか微妙な「珍看板・案内」も多数発見】
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駅のホームなどで見かける「線路内立入危険」の警告「Entrance danger in the track」。入場、線路での危険……って言いたいことはわかるが、正しくは「STAY OFF THE TRACK」。
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カフェで見かけるゴミの「分別にご協力下さい。」の英語表記「Please cooperate with judgment.」にも突っ込みがあった。「頭を使って砂糖やスプーンの使い方を考えることにご協力を」とのニュアンスに。ジャッジメントというより、正しくはTRASH SEPARATINGとか。
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朝早く着すぎた観光客のために掲げられていた案内。「御殿の閲覧は9時からです」の英訳で「Hours is AM9:00」。それだと「数時間は9時」となってしまう。もっとがんばろう、京都。「Open from 9am.」とシンプルに。
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温泉地などでよく見かける「タトゥーお断り」の表示。「タトゥー・シールに関わらず刺青の方のご入浴はお断り致します」と丁寧に説明し過ぎが原因か、英訳が「A tattoo, the entrance / use of tattoo are not possible in this institution.」。
オーストラリア男性(29歳)は「use of tattoo」に大ウケ。『私と友達はタトゥーを“使う”つもりはなかったから面白かった!』。
― ここがへんだよ[日本のインバウンド] ―
珍看板・案内~English~編
まるで迷路・トーキョーアンダーグラウンド…駅の「運賃・乗換案内」
ヨーロッパの人にはしっくりこないかも…駅の「定期券売りば」
避難物語!? …ビル内の「避難経路図」
命に関わる「線路内立入危険」の注意書き
カフェで「砂糖やスプーンの使い方を考える」!?
国内トップの人気を誇るKYOTOで見つけた英語の誤表記
タトゥーを“使う”!? 温泉地などでよく見かける「タトゥーお断り」の表示
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