更新日:2022年08月08日 03:23
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「八ッ場ダム」が完成すると水力発電量は激減する!? 東電に補償金を払うことにも…

計画変更のたび完成時期延期、工事費増額する八ッ場ダム事業

 この間、八ッ場ダムの事業総額も工期も膨れあがっている。当初は2000年に2110億円で完成する予定だったが、現在、5回目の計画変更(下表)の最中だ。消費税増税や工事単価の増加で266億円増、地質の悪さが明らかになり地すべり対策のために355億円増など、足し合わせて720億円の増額案となる。計画見直しごとに、完成予定が延びるか事業費が増額されていることがわかる。  8月にその増額を盛り込んだ八ッ場ダム基本計画案が提示されたが、事業費を負担させられる群馬、東京、埼玉、千葉、栃木、茨城の1都5県の全都県議会が、10月までに賛成多数で決議した。今後、知事の意見聴取や関係省との協議が終れば、計画変更は正式決定となる。事業総額は5320億円、完成予定は2019年度だ。 【八ッ場ダム基本計画の変遷】 計画変更………………事業費/完成予定 1986年…当初計画/2110億円/2000年度 2001年…第1回変更/2110億円/2010年度 2004年…第2回変更/4600億円/2010年度 2008年…第3回変更/4600億円/2015年度 2013年…第4回変更/4600億円/2019年度 2016年…第5回変更中/5320億円/2019年度
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さらに65億円で新たなダム建設、しかし発電量は10分の1
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