オーガニックにハマり、暴走する女たち

体にいいものを食べたいと、オーガニックな自然食材などを愛好する女性は少なくない。それはいいのだが、度を越した「信仰」で周囲を振り回す人もいる。振り回された“被害者”に話を聞いた

◆オーガニックにハマり、暴走する女たちの実態

オーガニック,女の生態

オーガニック女に多いのが「化学肥料は悪」という一方的な先入観。レタス一枚でも「有機栽培じゃないと食べたくない」とこだわる女性も多い

 “オーガニック”は世の女性たちの間で常に一定の人気があるキーワードだ。主に化学肥料を使用せず、有機栽培されたものを指すのだが、食品以外にも化粧品や衣類など多くの生活用品にまでオーガニックの波は及んでいる。しかし、「のめり込みすぎて周囲を振り回す」と被害を訴える声も多い。なかには“宣教師”のごとくオーガニックの素晴らしさを説いて回るオーガニック女も存在するという。

「妻とファミレスや高速のサービスエリアで食事をすると、『なんで有機野菜じゃないの!?』と、店員を呼びつけて愚痴りだすんです。出てくる料理すべて『この野菜の生産地は?』といちいち聞いて、答えられないと『誰が作ったのかわからない食材なんて怖くて食べたくない』と一気に不機嫌になるんです。周りからも冷たい目で見られるし、もう外食するだけでもヒヤヒヤです」(32歳・自営業)

 理不尽なオーガニック女の八つ当たりは食事だけでは済まない。

「近所のママ友の影響で、突然『生理ナプキンもオーガニックコットン(有機栽培の綿花)の布ナプキンしか使いたくない』と言い出した妻。化学繊維は体に悪いと教え込まれたらしく、何を言っても『一番デリケートな部分に化学繊維なんて!』と繰り返すばかり。旅先で予備がないと血眼で探し回る。振り回されるこっちの身にもなってほしい」(35歳・事務)

◆まるで迷惑宣教師?持論ゴリ押し女も

 周囲を振り回すだけでなく、“オーガニック教”に引き込もうと熱心な“勧誘”をしてくる例も少なくない。

「友人と自宅でお茶会をしたとき、勝手に冷蔵庫をチェックされ『家族の健康をもっと考えてあげなきゃ!』とダメ出しされた。そして有機栽培のための家庭菜園をその場で予約、強制的に農業させられるハメに。自分だけが満足していればいいのに巻き込みたがる人が多いんですよ!」(29歳・主婦)

 勧誘している本人には悪気は皆無で、むしろ「いいことをしている」と思っているらしい。ほかにも、「パート仲間のおばさんが熱心なオーガニック信者で、昼休みに市販のパンやお惣菜を食べていると『そんなものは毒!』とゴミ箱に捨てられて、代わりに豆が練り込まれたマズい手作りパンを押し付けてくる。既製品は一切信じておらず、化学物質は寿命を縮めると信じ込んでいる」(32歳・主婦)。

 極め付きは、出産まで“自然”にこだわるオーガニック女も。

「すべてをオーガニックで揃えたがる妻が出産の際、『自宅で助産師さんに取り上げてもらうオーガニック(?)じゃないと嫌だ』と言い出した。理解不能なので説得するのも諦めました」(31歳・飲食)

 医学的な危険性を説いても聞く耳持たず。オーガニック女の勢いはもう誰にも止められない……!

【オーガニック女30人に聞いた】

Q:休日の過ごし方は?
1位:ヨガ
2位:自然派カフェ巡り
3位:パン作り

Q:よく行く街は?
1位:表参道
2位:中目黒
3位:青山

Q:好きなスポットは?
1位:無印良品
2位:マルシェ
3位:美術館

 オーガニック狂が集まる街の1位に輝いたのは表参道。オーガニック女のライトな層にはオシャレ演出をしたい欲求がある。そのニーズも満たす街なのだろう。休日はヨガや手作りのほかに、「牧場や山で自然の空気を吸う」(24歳・事務)という人も。無印良品や、有機野菜を販売するマルシェも人気。買い物後は「静かな美術館でアートに触れて自分の内面を刺激します」(30歳・公務員)だそうだ。

取材・文/青山由佳 朝井麻由美
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