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飲みすぎて電車内で吐き気が…そんな時の対処法

 いよいよ忘年会シーズン本番に突入。しかし、酒の席が増えるにつれて気になるのは泥酔による失態。
飲み過ぎ時の「嘔吐」をなんとか食い止める術

photo by Ushico / PIXTA(ピクスタ)

 中でも、自分でも最悪な気分に陥る上に、見知らぬ人にも迷惑をかけるのが「嘔吐」、いわゆる「ゲロ」である。  この嘔吐、なんとか食い止める術はないのか。そこで、嘔吐のメカニズムについて川崎医療福祉大学・医療技術学部教授・古川直裕氏に聞いてみた。 「アルコールによる嘔吐は、血中のアセトアルデヒドの濃度が高まることで、嘔吐中枢へ危険信号が走ることで起こります。ただ、嘔吐は、身体にとって危険な異物を体外に排出しようという防衛本能によって起こるもの。嘔吐は無理に止めず、おとなしく吐いてしまうほうが得策なんですよ」  だが、吐くときはあくまで自然に任せるのがコツ。指を口に突っ込むなどして強制的に嘔吐するのは極力避けるべきだという。 「吐瀉物には胃酸などが含まれているため、嘔吐前には内臓を守るため、唾液が大量に分泌されます。でも、指を突っ込むなどして嘔吐すると、唾液分泌が十分でなく、胃酸などで食道を傷めてしまう可能性があるので注意しましょう」  自然に任せるのが得策……と言っても、電車内など公共の場所での突然の嘔吐は、一生ものの恥どころか周囲にも大迷惑。なんとか嘔吐の前兆を見分けて、被害を最小限に抑える術はないのだろうか。 「特徴としては、唾液分泌が増えること。やたらとツバが口に溜まるのは嘔吐の前兆の可能性が高い。あと、どうしても嘔吐を食い止めたいときは大きく深呼吸を。すると一時的に体内の酸素が増え、吐き気が1~2分ほど抑えられます」  突然の吐き気が起こったら、まずは深呼吸。落ち着いたら、急いで安心して嘔吐できる場所を探しにいくのが懸命かもしれない。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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