【満員電車のリスクヘッジ】酔っ払いの嘔吐から身を守る方法
多くのサラリーマンにとって避けては通れぬ「満員電車」。逃れようのない通勤地獄に辟易しているサラリーマンを救うべく、今回は電車内での“リスクヘッジ”を自らの過酷な電車通勤体験をベースに「電車通勤士」としての心得、作法を説く田中一郎氏に聞いた
夜の駅で頻発するのが、酩酊した乗客による車両内での嘔吐。「隣の客の嘔吐物をモロに浴びてしまった」などというおぞましいケースもまれに耳にするが、そんな事態は是が非でも避けたいところ。田中氏は嘔吐物へのリスクヘッジについてこう語る。
「まず大前提は酔っ払いに近づかないこと。経験上、吐く乗客は立っていることが多いんです。青ざめた顔でフラフラしていたり、壁にもたれかかっている乗客が目についたら、一度降りてでも別の車両に移動するのが一番。乗り込む直前に周辺の客の顔色をさりげなくチェックするのも忘れてはいけません。また、酔客はホーム上のエスカレーターや階段など、ホームの入り口付近に滞留していることが大半なので、繁華街のある駅ではできるだけそこから離れた車両に乗るのも手です」
こうして“危うきに近寄らず”を実践するために避けたいのが「終電に乗ること」だという。
「吐きそうな客がいたとしても、ましてや誰かが吐いたとしても、終電だったら途中下車してやり過ごすことは許されません。遅くとも終電の数本前の電車には乗るようにするのがベストです。さらに万が一に備え、私はこの時期エチケット袋も常備しています。もし周辺で吐きそうな人が出たら、惨事を未然に防ぐためにもサッと渡す。もちろん自分が気持ち悪くなった場合も使えます」
乗客同士のいざこざも、酔客の数とともに増加しがちだ。
「自分からぶつかったときはさっと謝るべきですが、基本は“絡まれたら逃げる”が得策です。相手からぶつかってきたり電車内で足を踏まれたとしても、ムッとした顔で振り返るのはナンセンス。トラブルのもとになるだけです。痴漢冤罪を防ぐ術も基本は同じ。もう多くの男性が実践しているとは思いますが、女性客からは距離を取り、中吊り広告に添えるだけでも構わないので両手にしっかりとアリバイをつくること。そうしてトラブルの芽を事前になくしていけば、満員電車も怖くはありません」
●嘔吐物へのリスクヘッジ【まとめ】
1.周辺客の顔色をチェックし、酔客からは距離を取る
2.逃げ場のない終電には乗らないようにする
3.エチケット袋を常備しいざというときに手渡す
【田中一郎氏】
往復平均4時間以上の電車通勤を約30年続ける「電車通勤士」。過酷な通勤体験から生まれた理論をまとめた著書『電車通勤の作法』(メディアファクトリー)が発売中
― [満員電車]が劇的にラクになる方法 ―
嘔吐物、痴漢冤罪、ホームでのトラブルを避けるためには?
|
『[図解]電車通勤の作法』 日々往復する通勤電車の車内から、自らと日本を変えていく、前代未聞の電車通勤入門書! ![]() |
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
退去時に補助金アリ賃貸物件の落とし穴「エアコンも給湯器も壊れた」
退去時に補助金アリ賃貸物件でだまされた!悪徳不動産の撃退法
極寒のキャンプ場で「頼みの綱の暖房器具が…」命がけの家族を襲った“さらなる悲劇”
満員電車は“地獄絵図”、もたれかかってくる人たちにヤンキーが激怒して「心の中で“ありがとう”と言いました」
「業務を忘れていましたよね?」と問い詰めるのはNG。相手にミスを認めさせる交渉術、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
酒に酔った勢いで店員に暴行、現行犯逮捕されたサラリーマンの顛末
オッサン系居酒屋より若者がいる居酒屋の方が臭い!? 悪臭調査してみた
【満員電車のリスクヘッジ】酔っ払いの嘔吐から身を守る方法
酔うと狂暴化する人々の事件簿…普段は温厚なのにタクシー運転手を恫喝、PC破壊、警察から逮捕状も
泥酔女子たちの絡み酒リポート。酔うとめんどくさいのはオッサンだけじゃない
「ちょっと太った?」ズケズケと失礼な物言いをする保険屋を黙らせた“意外すぎる人物”の一言
電柱への放尿に怒り…20代女性が“必死の犯人捜し”で判明した、知りたくなかった事実とは?
「これが南米美女の全裸か。美しい。美しすぎる!」――46歳のバツイチおじさんは羨ましすぎる体験をした〈第35話〉
「あくまでも自然な再会が運命的だ」――46歳のバツイチおじさんは灼熱のビーチを4時間近くさまよい続けた〈第34話〉
「君は素敵すぎる。これがラテンのノリか!」――46歳のバツイチおじさんはダンスフロアで恋に落ちた〈第33話〉
夜の女の泥酔事件簿…太客に「キモイ」と言ってしまった
自粛解除で浮かれすぎたキャバ嬢。マンションの廊下で泥酔、そして骨折
AAA浦田もビックリ? キャバ嬢の壮絶すぎる泥酔列伝
AAA浦田を笑えない? 酒のありえない失敗談―― 20万円散財、他人の家に帰宅…
春だからって薄着は厳禁 北海道の花見は雪中行軍なみの寒さだった
電車の網棚から落下した大きな荷物が頭に直撃。持ち主は謝りもせずに“チッ”と舌打ちして…その後下った天罰
まだ人が降りているのに電車内へ突進…リュックを鎧にした“ぶつかりおじさん”に大迷惑「ドミノ倒しが起きてもおかしくなかった」
「邪魔だから押したのよ」満員電車で乗客を転ばせた40代女性。“目に余る迷惑行為”で乗客全員を敵に回した結果
「もう乗ってくんな!」終電間際の満員電車で“客を押し出す男”…他の乗客の“怒りの一撃”で予想外の結末に
満員電車は“地獄絵図”、もたれかかってくる人たちにヤンキーが激怒して「心の中で“ありがとう”と言いました」
たかが10分の繰り上げでもツラい。終電繰り上げで困惑する人々
再度の“戒厳令”で煽りを受ける者たちへの十分な補償が必要だ/鈴木涼美
日本一終電の早い駅に行ってきた。朝6時台の始発列車が終電…!?
長距離通勤者を襲った悪夢…270kmを乗り過ごし「気づけば新潟」
死神の深夜徘徊――連続投資小説「おかねのかみさま」
「悪徳商法を見抜く」うたい文句6選。高齢になった親の“孤独感”につけ込む手口とは
相続で損しないためには?“生前贈与のルール”が65年ぶりに大改正
60歳が「14歳の感性」を取り戻す方法があった。日常に“刺激”を感じたいなら
「名前が思い出せない…」40代から始まる物忘れ、実は“脳の進化”だった
なぜ年を取るほど、妻に怒られることが増えるのか…?妻が夫に怒る「本当の理由」