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漫画家・西原理恵子、クラウドファンディング達成で“サイバラ電車”を走らせる!? 「持ち逃げしたくて仕方がない(笑)」

 昨年12月1日にクラウドファンディングで資金集めを開始した「サイバラ電車できるかな」。週刊SPA!不定期連載の「できるかな」シリーズでおなじみの漫画家・西原理恵子氏が、地元高知の路面電車に自身のイラストを車体に描いた“サイバラ電車”を走らせようというプロジェクトだが、なんとスタートから1週間もたたずに目標額の648万円を達成! その後も出資者は増え続け、すでに860万円を超えている。

見事にサクセス!(Makuakeのプロジェクトページより)

 西原ファン恐るべし、という感じだが、この結果を西原氏本人はどのように受け止めているのか。日刊SPA!が直撃インタビューを敢行した。 ――スタートして1週間足らずでの達成。ご感想は? 西原「いやもう罪悪感でいっぱいです。アフリカに薬を持っていくわけでもなく、カンボジアに絵本を贈るわけでもないのに、こんなことして……。だから、最初はものすごい非難されると思ったんですよ。『クラウドファンディングで西原理恵子が大炎上!』みたいな。だって50のおばちゃんがですよ、しかも人様より多い収入があって、後ろには得体の知れないアホ(パートナーの高須克弥氏のこと)もいるのに、「お金ちょうだい」ってさー。それこそ顔に痰を吐かれるレベルの反応が世間から来るんじゃないかなって、恐怖心のほうが強かったです」 ――ところがフタを開けたら、どんどんお金が集まりました。 西原「なんか『1日で目標額の25%いったら9割以上の確率で達成できるけど、いかなかったらガクッと下がる』って聞いてたんで、そんなの無理じゃんって思ってたら、1日で50%ぐらいいっちゃったんですよね。そこから急に気が太くなりまして、いま現在の心境としては、持ち逃げしたくて仕方がない(笑)。どうしてこのお金をとさでん(今回サイバラ電車を走らせる高知の鉄道会社・とさでん交通)にあげなきゃいけないの?っていう。税務署と戦ってるときとまったく同じ心境になってて、憤慨までしてます」 ――目標達成したらしたで、車体にラッピングする絵はもちろん、支援者への特典用のサイン色紙、似顔絵など、かなりの量の絵を描かなきゃいけなくて大変ですね。 西原「はい、それはもうお金出していただいたからには頑張って描きます。で、売れるもんは片っ端から売っちゃう。だって、クラウドファンディングの募集ページのイメージイラストの原画を売りに出したら20万で売れちゃったんですよ。そんなに売れるんだったらもう、車体ラッピング用の原画とか、なんなら昔の単行本の表紙絵とかも売りに出して、『サイバラクリアランスセール』とかやりたいぐらい(笑)」 ――サイバラ電車は3月5日から1年間、高知市内を走るとのこと。現在絶賛作画中だと思いますが、どんなコンセプトの電車になりますか? 西原「みんなが指さして失笑というか苦笑というか、土佐弁で『何しゆうがでー』っていうような電車にしたいですね。見た人に笑っていただいて、肩コリが取れるような感じになるといいなと思います」  クラウドファンディングは2月16日(火)18時まで実施中(原画の追加特典あり)。また、「サイバラ電車できるかな」のプロジェクトの経過はFacebookページと週刊SPA!誌上にて随時報告される。第1弾として西原氏のマンガ「サイバラ電車できるかな クラウドファンディング編」がSPA!3月8日号(3月1日発売)に掲載予定。そして、3月5日(土)11時からは、高知のとさでん交通本社にてサイバラ電車出発式が行われる(一般の観覧も可)。いったいどんな電車になるのか、乞うご期待! 取材・文/日刊SPA!編集部
できるかなゴーゴー!

バンドから棺桶まで、サイバラ鳴動の履歴。秋元康(作詞家)、山口晃(画家)、さそうあきら(漫画家)などゲストも登場

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