密売される希少動物たち。販売ルートの7割強はペットショップ
「大量に仕入れる場合は、外国人の仲間に頼んで、日本の漁船にこっそり運んでもらうことも」
そうして持ち込まれた希少動物だが、どのような経路で、私たち消費者の手に渡るのだろうか。
「私の場合、販売ルートの7割強はペットショップです。都内だけでも数十店舗、以前から付き合いのあるお店があるので、まずはそこに流す。口の堅い客や、店長に個人的に売ったりすることが多いですね。さっきのクスクスは1頭が約50万円くらいになります」
スローロリスは15万~40万円程度、カミツキガメにいたってはアルビノ種(赤目)の生体を500万円で売ったことも。さらに、意外な取引場所も明かしてくれた。
「ミクシィのコミュニティですよ。『珍動物』とか『レアアニマル』みたいな名前のコミュ参加者にサイト内でメールを送るんです。彼らはマニア中のマニアですから、かなり食いつきがいいんです。そこから常連になったお客もいます」
違法な動物マニアがいるかぎり、密輸被害はなくならなさそうだ。
― [ペットブーム]舞台裏のヤバい話 ― 1
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