エロく激しくいやらしいJCが理想とする先生像とは?
お嬢様学校なんて言われる学校の中で、中学高校問わず生徒たちからピカイチの人気を誇っていたのは数学科の高山先生というシュッとした体型の和泉元彌系ハンサムであった。油ギッシュな印象がゼロで割りと若く、清潔感があってお腹も出ていない。当然の1位っちゃ1位で、彼が新入生歓迎会で他の教員と共にSMAPのSHAKEを振り付きで踊った時など、女子生徒の黄色い声があちこちで上がった。
で、SMAPで言うところのキムタク的な立ち位置だった高山先生だが、そこはジェネレーションYの私たち、みんなが一致して「いい」というものは実はそれほど人気がなかったりする。高山先生かっこいいよねぇなんて言ってはいるが、実際に恋している人は少なく、具体的な「ヤルならどっち?」系の話でもさほど盛り上がらない。
で、イケメンという飛び道具を持ってる高山先生を抜きにすると、他のひとは極端にひたいがツルっと光っているとか、極端にぶよぶよしているとかいう人は別枠として、大体似たような冴えない見た目であまり代わり映えがしないわけで、しかしその中でも人気のある先生、恋される先生と、まったく人気がない先生、気持ち悪がられる先生というのがいる。見た目に差はない。ということは中身に差がある。
’83年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専攻は社会学。キャバクラ勤務、AV出演、日本経済新聞社記者などを経て文筆業へ。恋愛やセックスにまつわるエッセイから時事批評まで幅広く執筆。著書に『「AV女優」の社会学』(青土社)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。最新刊『可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい』(発行・東京ニュース通信社、発売・講談社)が発売中
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