日雇い労働者、ネット難民…ディープ蒲田で見つけた本当の幸福ってなに?【電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 第6回】
気持ち悪い看板のあとには、お口直しを。何だかほっこりしますよ。
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婦人服を扱う、ここ『アリス』さん。店主は、御婦人方に集っていただきたいという思いから、店名の下に『サロン』と付けたと思うんです。だからこそ、ドレスのイラストにコーヒーのイラストも添えたのでしょう。あくまでも『サロン』のイメージカットとして。
しかしこれを見たお客さんは、戸惑ったのでしょう。こんな会話があったと予想されます。
客「ねえ、看板にコーヒーの絵があるけど、出してくださらないの?」
店主「いや、あれはイメージというか、この店をサロン化していただければと……」
客「えぇ!? ですからコーヒーは?」
遂に店主が折れたのでしょう。ドアの横に小さく、こんな貼り紙が……。
「コーヒーはじめました」
いや、気づくの遅っ! この貼り紙、凄く小さかったので、店主の「折れてやった感」がビンビンと伝わってきました。
さて、そんな蒲田を電マ号でウロウロしていると、この思い切った2軒のネーミングを発見。
『料理の凡人』に『大女優』とは、ずい分と思い切ったものである。しかし、この2軒のある通りの名前が何と……
『さかさ横丁』! ということは『大女優』にいるカウンターレディも、『料理の凡人』で出される料理も、店名の“さかさ”と考えていいのだろうか?
10時にスタートした蒲田散策も、気がつけばもう16時。息子を保育園にお迎えにいくため、もう蒲田を出ねば……と帰路についたところ、この看板が!
蒲田温泉! めちゃくちゃ良さげじゃん! 入りたい!
サウナ完備で、しかもタダ! これは浸かっていくしかないでしょ!
てことで入場券をさっそく購入し、中へ。すると小学5年生ぐらいの男の子が、ひとり湯船に。お父さんと来てるのかな? と思い見ていると、彼の保護者らしき人は見当たらず。え? ひとりで来てるの? 粋すぎでしょ! と思っていると、女湯のほうに向かって
「ママー! ママー! もうボク出ていーいー?」
すると壁の向こうから
「いいわよーー」
母親と来てたのか。しかし2017年の今、銭湯の壁越しに会話するなんて、もはや風情しかない! 何ていい街なんだ……。
さて、ひとっ風呂浴びたら、お次は? そう、ビールと餃子でしょ! ここ蒲田は羽根つき餃子の発祥地ともいわれ、餃子激戦区の街。そんななか、こんな貼り紙が……。
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幸福の一皿! そんなに美味しいのなら、出家してでも食べてみたい!!
【村橋ゴロー】
1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を多数手掛ける。その一方、ママ向けサイトit mamaでは、「どの口が言ってるんだ」という感じだが、妊活や育児についてのコラムを執筆中。また、『ゴー! ゴー!! バカ画像MAX』シリーズ(KKベストセラーズ刊)は累計190万部を突破。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)がある。Twitterは、 @muragoro
<取材・撮影・文/村橋ゴロー>
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