24年ぶりに秋葉原を訪れた44歳おじさんが驚いた意外なものとは【電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 第9回】
いまや世界で注目される日本発祥の“オタク文化”。その聖地でもある秋葉原を電マ(電動ママチャリ)ライターの村橋ゴローがぶらりんこ。東京各地の魅力を“再発見”していく当連載だが、村橋ゴローが秋葉原を訪れるのは24年ぶり。もちろん、当時とは街の様子も大きく変わりつつあるが、果たして新たな魅力を発掘することはできるのか!?
やってきました、秋葉原!
いやー、しかしこの秋葉原という街には、ホント電マがいない! オタクの聖地というだけあって、子育ての象徴ともいえる電マを見かけること皆無! シャイで彼女をつくるのが苦手なオタクだろうから、もう一方の電マを使ったこともない人がほとんどなのかもね。そう考えると男って生き物は、電マを経て電マに行きつく哀しきドリーマー……ホームランを打った門田を、迎えたハイタッチで脱臼に追い込んだのはブーマー……何じゃ、そりゃ! さて、そんな僕にも
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『オノデン坊や』がお出迎え! でも何か顔、変わった? しかし僕が秋葉原を訪れたのは、かれこれ24年ぶりほど。
まだ、こういった小売店が軒を連ねていた時代の話で、そのときは確か急に思いついて、ラジコンのマイティフロッグを買いに来たんだっけ。
これをひと晩で組み立てた、あの情熱よ。凄いな、ハタチ。さて、アニメもゲームもまったくやらないアキバ偏差値ゼロの僕が24年ぶりにかの地に来たわけだが、右を向いても左を向いても、まあわからないものだらけ。
ライターなんだから興味がなくたって流行りものぐらいは押さえておけよ、という話なんだが、まあ興味ないものには1ミリも手が伸びない。だから今だ『艦これ』が何の略かもわかりゃしない。たぶん、「艦」は不沈艦のことでしょう。で、不沈艦といえばスタン・ハンセン。ハンセンといえば31歳のときに、18歳の日本人予備校生を口説き落として、それが今の奥さん、というのは有名なエピソード。
三十路もすぎて、大学進学を目指し勉学に励んでいる健気な外国人を口説くって、アータ! だから『艦これ』は、『不沈艦、これいく!?』の略! はい、当たったー! そしてこの期に及んでもググらないという、この姿勢ね。
『エロマンガ先生』。もしや、これは……! 僕の実家はその昔、文房具屋を営んでいたんだけど、いっとき漫画誌も店頭に置いてたのね。僕は小学5年生ぐらいだったから、ジャンプやら何やら読み放題なわけで、そりゃあもう天国だったわけ。
そのなかに実は『デカメロン』的なエロマンガも並んでたのよ。ウチの親父はPTA会長や町会長も務めながらそんなものを商売とはいえ平気で売るとは、どんな了見だよ! って話だけど、こっちも思春期にさしかかってたから、超気になる。だって河原でカピカピのやつを探さなくたって、サラのがウチに置いてあるんだから。でも堂々と見ることはできない。で、僕の取った行動というのが、夜中に店に忍び込んでエロマンガをパクり、オモチャ箱に溜めておく、というもの。でも自分の部屋なんて与えられてないし、見るチャンスもないわけ。
でも「いつか見れるはず!」と隔週ぐらいで届くエロマンガをパクっては、溜め。でもガキのやることだから、そのうちバレて。こっちはオンナのハダカが見たい一心でパクってただけで、何系のエロなのかは覚えちゃいない。でもたぶんちょっと歪んだ性癖系だったんだろうね、息子の将来を心配した親が恥を忍んで、何と先生にチクりやがったのよ!
あのときの三者面談の地獄ったら……エロマンガ……先生……もしや、あのときのことが漫画化された!?
このようにどちらを向いても、知らないことばかり! まるで外国だ。そんななかようやく知ってるアレが……
世話になったぜ、『ラムタラ』! しかし、「ちょっと大人の総合メディアショップ」、物は言いようとはこのこと。
次に目に飛び込んできたのが、この大きな『水瀬いのり』さんの看板。ラムタラの看板を見た直後だったからか、『超大型新人 AVデビュー』かと思ったら、人気声優さんのCDデビューでした。しかしこの言われよう、水瀬さんからしたら余計なもらい事故!
そういえば以前、テレビに映った女の子があまりにもかわいくて「この子、なんて子?」とその場にいた編集に聞いたら、「広瀬アリスっすよ。知らないんですか?」と言われ。「えっ!? こんなにかわいいのに、この子、AVなの?」と、“アリス”に引っ張られてカン違いしたことがありました。「オメエは何にも知らねえなあ!」って? うるちゃーーい! これでも喰らえ!!
すしざんまい! かなり昔からある看板みたいだけど、今となってはみんなそう呼ぶだろうね。

電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 【第9回】「24年ぶりに秋葉原を訪れた44歳おじさんが驚いた意外なものとは」








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