外国人観光客に伝えたい“浅草の本当の魅力”を再発見!【電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 第11回】
電マ(電動ママチャリ)ライター・村橋ゴローが電マを駆使し、あらゆるモノの魅力を“再発見”していく当連載。今回はあるランキングに、電マがブルブルブルと大反応!
『海外の観光客に立ち寄ってほしい街ランキング【首都圏編】』(HOME’S調べ)によると、第1位に輝いたのが浅草。確かに古き良き浅草寺と、そこから望む世界最新鋭のスカイツリー。このアンバランスさこそ世界の観光客にとっては魅力的だろう。しかしそれが、いま2017年現在のこの国の、本当の魅力だろうか? 『TOKYO』ロゴのキャップに、『忍者』Tシャツ。これを本気で外国人に勧めたいだろうか? だって、ハワイの人たちは毎日マカダミア・ナッツ食ってますか? って話ですよ。いや、知らんけど!
そこで今回は、外国人に“本当に伝えたい”浅草の魅力を再発見すべく、ぶらりんこ!
さっそくやってきました、浅草寺!
平日の午前11時で、この人だかり。まあ外国人だらけ! ざっと見た感じでは、外国人7:修学旅行生2:日本人中高年1、といったところ。さっそく仲見世に入り、どんなジャパニーズ土産が人気か調べていると、
『TOKYO』『浅草』『雷門』ロゴのTシャツ。Tシャツ好きの欧米人なら、つい買っちゃうよね、わかるよー。
JAPANといえば、KIMONO。厳密にいわなくとも一番左のKIDS NINJA SUITSは仲間はずれなんだけど、親子連れだったらついつい買っちゃうよね、これもわかるよー。
こんなふうに、外国人が欲しがる“ゲイシャ・フジヤマ”的なお土産が並んでりゃ、そりゃ財布のヒモも緩むもの。そんななか……
金閣寺マグネット! 浅草なのに、しれっと金閣寺! 外国人のみんな、気をつけて! NYでLAのロゴもの買わされるようなものだから! 「日本人はマジメ」「日本人はやさしい」そんなイメージを持って来日してる外国人が大半でしょうが、日本人は意外と狡猾! 小ずるいんです! これこそが日本人であるということを外国の方には伝えたい!
そう言ったなら、外国の方も困惑するでしょう。「ニッポンジンハ マジメ フマジメ ドッチデスカ?」と。こんなふうに日本人に疑念を感じ始めた外国人にぜひ見てもらい写真がこちら。
『バー ねも』、何の変哲もない、ただの看板です。しかし、ここの姉妹店なのかな? こんな看板も。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1326471
バーーーーー長いわ! デザインのバランス上、「トラン」の部分を音引きで埋めようとしたんだろうけど! 外国人の方に強く訴えたいのは、音引きが短かろうが長かろうが、そんなの関係ナシ! この柔軟性そのものが日本人のよさなんです!
そして、ここ浅草といえば、喜劇の街。
こちらの『浅草フランス座演芸場 東洋館』や、『浅草演芸ホール』が立ち並び、戦後から東の笑いをリードしてきたレガシー(初めて原稿でこの単語使った)が、今も存在しています。ですから浅草人には笑いのDNAが染みついているのでしょう。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1326473
避難場所が空欄の大喜利形式!
お題:えっ!? そんなところに避難したの? と一同、驚がく。さて、どこに避難した?
さあ、いっせいにフリップにお書きください!
……ってアカンやろ!
しかし、いまだ「日本人はカタブツ」というイメージを持っているであろう外国人観光客の皆さまには、すべてを大喜利に変えてしまう“お笑いLOVE”という日本人の真の姿を知っていただきたい!
そして最近、外国人から熱い視線を送られているのが、ジャパニーズ・アイドル。
BABYMETALなど海外でも高い評価を受けているが、そのアイドルのルーツを探ろうと考えた、“たったひとり”の我々取材班は、『ブロマイドのマルベル堂』さんを発見!
60年代~のアイドル・スター・スポーツ選手のブロマイドやグッズ販売で知られる、このお店。現在44歳である筆者は、80年代アイドルの洗礼をどっぷりと浴びた世代なので、店内を物色していると懐かしい品々があるわあるわ。
勢いで『中山美穂カンペン』、『ブロマイドトランプ・男性編』、『なめ猫免許証』の3点を思わず衝動買い。特に、ミポリン主演のドラマ『毎度おさわがせします』は衝撃的でした。何せ、トップアイドルがドラマで乳を出すんですから! このドラマは当時貴重だった、上質なオカズ。85年当時、まだビデオデッキもなかった我が家でしたから、当時13歳の俺はいつエロシーンがやって来てもいいように皮っかむりのらっきょチンコを出してスタンバイ。もはや、それは“オナニー戦中派”のひとコマといえます。ビデオデッキが普及し、エロビデオなるものが一斉に流通しだすと「もはや戦後ではない」と、言ったとか言わなかったとか……。
さて、ミポリンのカンペンをレジに持って行ったとき、マルベル堂の店員さんがこう言ってきました。
「あら、ミポリンお好きなんですか? だったら、ちょっと変わったパズルがあるんですよ」
「いや、パズルとかはちょっと要らないです」
「あ、でも見るだけ……」
と強引にブツを持ってきた店員さん。が、それを見た瞬間、ビックリ! 「ちょっと変わった」どころじゃないよ! その現物がコチラ……
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1326476
いや、バランスおかしいって! これじゃあ石像が主人公なのかミポリンが主人公なのか、わかんないよ! しかも1000ピースって! 石像部分、すんげー難しそうなんですけど!
和風スナック『どうしたの!』の看板ならずとも、思わず「どうしたの!」と叫びたくなる、このミポリンパズル。絶対に封を開けないこれを2400円も出して、買ってしまいましたよ。だって面白すぎるんだもん……。

電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅【第11回】「外国人観光客に“本当に伝えたい”浅草の魅力を再発見!」












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