更新日:2022年08月25日 10:09
ライフ

“おばあちゃんの原宿”と呼ばれる巣鴨…ところで、おじいちゃんはどこいった!?【電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 第10回】

 齢四十四を迎えたゴローは、ここ1~2年で急にやってきた老化に戸惑っていた。目がかすむ! 肩が上がらない! 漏らすウンコは月に2度! これじゃ齢ならぬ弱い四十四だ! そんな急激な老いに震えたゴローは、ふとこう思った。老人の街といえば、巣鴨。しかしなぜ老人たちは巣鴨に集まるのか? そんなに魅力的な街なのだろうか? そう遠くない自身の「老人時代」に備えて、ぜひとも今から学習しておきたい!  そんなわけで今回は、電マ(電動ママチャリ)で巣鴨をぶらりんこ! SPA!愛読の中年諸兄よ、これはもはや対岸の火事ではない、今そこにある危機なのだ! ぶらりんこ旅

“おばあちゃんの原宿”と呼ばれる巣鴨…ところで、おじいちゃんはどこいった!?【電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 第10回】

 僕には、巣鴨とはあまりよくない縁がある。今から27年前の17歳のとき、ここ巣鴨にある塾に通っていたことがあった。僕の高校は、立教高校。立教大学にはエスカレーター式に行けるのではなく、全体の6~7割ほどだった。当時まったく勉強することなく女遊びに呆けていた僕は、当然残りの3~4割のほう。それを心配した親は決して安くはないであろう月謝を払って、巣鴨にある塾にバカ息子を通わせてくれたのだ。  しかし親の心、子知らずとはこのことで、同じラグビー部の落ちこぼれたちとそこに通うようになった僕は、遊び場が学校から巣鴨に移っただけの感覚だったため、塾もサボり遊んでいた。大体さ、落ちこぼれ同士がつるんで勉強するわけない。  ある日、いつものように巣鴨の塾を友達とサボると、あるヤツが家から持ってきたという原チャリにみんなで3ケツ、一通を逆走。当然、みんな無免許。ほどなく、現行犯逮捕。交番まで俺を保護しにきたオヤジは、俺の顔を見るなり、まずワンパン。そのあとは馬乗りになられてフルボッコ。  子どもができて親となったいまになって、ようやくわかるあのときのオヤジの気持ち。ごめん、勉強もせずに迷惑ばかりかけ……、いや、オヤジにフルボッコにされたのは高2のとき、池袋の合コンで飲み過ぎて終電がなくなり、チャリパクして滝野川警察のお世話になったときだったような……いや、高1で急性アルコール中毒で救急車で運ばれて……いや、18歳の浪人中、ダイヤルQ2にハマって10万円の請求書がきて……何だかとっても死にたくなってきたので、本題に入っていいっすか?  さて、やはり巣鴨といえば、「地蔵通り商店街」。 巣鴨-01 訪れたのが平日昼間だったにもかかわらず、多くのおばあちゃんたちで溢れ、賑わっております。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1320793 巣鴨-02 通りには数多くの「ブティック」と呼ぶにふさわしい洋品店が軒を並べ、御婦人たちがショッピングを楽しむ姿が。この写真を見た多くの人が思うでしょう、「オフクロどうしてんのかな……」。さて、そんな数あるブティックの中でも人気と噂のカリスマショップをご案内! ふれんど まずは『ふれんど』さん! ふれんど看板 中毒性の高いこのフォントを5秒以上じっと眺めていると、確実に持ってかれます! モード牡丹 こちらもクセになるフォント使いが特徴的な『モード・牡丹』さん。先ほどの『ふれんど』に『モード・牡丹』、おばちゃん愛用の洋品店として、まあ「らしい」店名ですよね。そんななか異彩を放つ店がこちら…… ビッグバン『婦人服・小物 ビッグ・バン』!! BIGBANGにハマった奥さんが、そう名付けてしまったのか? それともビッグバン・ベイダーに憧れたご主人が、そう名付けてしまったのか? 『婦人服・小物 ビッグ・バン』というネーミング、宇宙のはじまりぐらい謎です。宇宙の大爆発とはいわないまでも、小爆発ぐらいしたように剥げ落ちた屋根ではありますが……。
次のページ right-delta
元気なご老人で賑わう巣鴨
1
2
おすすめ記事