女性の大胆な「見せ下着」はむしろ男性の妄想力を劣化させている?
東スポの記者サンは「あまりに刺激的なこのパーティー・パンツで局部をアピールされたら、目のやり場がなくなってきそうだ」と、鼻息も荒く記事の最後を〆ていたが、僕ゴメス記者個人としては「男ゴコロって、そこまで単純なモノでもないのでは…」と少なからずの疑念を抱いている。
だって、極端な例で言えば「シリコーン(なんで「コーン」?)だかなんだかでできたニセの乳房と乳首が表(おもて)面になっているブラジャー」みたいなもんでしょ? そんな開き直って見せられても……ねえ? 前出の“見せブラ”にしても“見せパン”にしても、実際に見えてかまわない(とされている)部分はヒモの部分だとかの後面の一部分だとかの、いわば「補助的な役割をしている部分」でしかなく、「ハイライト箇所=“具”の部分」までをも公開する、といった発想には基づいていない。あくまで「チラリ」じゃなければ、たいがいの男子は欲情なんてしないのだ。
最近は「女性がより大胆になることこそがセクシーの証」といった風潮がにわか蔓延している印象を受けるが、その“努力”は結果として男子側の“女体に対する妄想力”をじわじわと削ぎ落としてしまっているだけ、ひいては男子の草食化を助長させているだけ……なのではなかろうか?
「人工的に造られたキャメルトゥの入ったパンティさえはけば、誰でもタチまちセクシーになれる」なんて“安易な考”えはどうか捨ててもらいたい。そんなレディーたちには、AV業界に長く伝わる「谷間3年、スジ8年」(※「真にエロいおっぱいの谷間やマンスジを“造る”には、それなりの修行が必要なんですよー」との教訓を示したもの)という格言を贈りたい!
【山田ゴメス】
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」https://nikkan-spa.jp/gomesu(PC版)も配信中。著書『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)
<取材・文/山田ゴメス>大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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