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ナンバーワンほど素敵な商売はない・高級クラブ編【コラムニスト木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その161 ―

 キャバクラ編が好評だったので、いよいよ水商売の一丁目一番地、銀座なら8丁目近辺にある高級クラブのナンバーワンを語りたいと思います。高級クラブは、何をもってナンバーワンとするのか。キャバクラと違って、それはズバリ売り上げ金額となります。

 これまた高級クラブの料金システムと売り上げシステムは超難解。説明すると日が暮れるので、もの凄く簡単に説明します。

料金体系


 クラブの明細を見せられても、ほんと何が何やらです。基本はこうなっています。お客さんが1人ワンセットで座ると、ファーストセットとミネラルチャージで1万5000円ぐらい付きます。これに飲み物代を入れたものを「純売り上げ」と言います。ホステスの売り上げは、俗に言うこの「純」を目安に計算します。「あなた純で100万円あるの。大したもんだよ」とね。そんな日常会話がホステス同士で飛び交うわけです。

 計算方法は微妙に店で違いますが、通常はこの「純」にテーブルチャージ、オールチャージ、ボーイチャージなどを足し、最後に税金やサービス料を4割ぐらい乗せて総額5万円ぐらいの支払いとなります。

 銀座は「座って5万円、ボトルを入れて10万~15万円」は嘘ではありません。しかも、この高いと言ってる料金が最低料金ですから。シャンパンや高級ワインを頼めば青天井。良い子の皆さんは、決して近づいてはいけません。

売り上げシステム


 クラブで若くて可愛い20歳ぐらいのコが席についたとします。そういうコはヘルプ嬢と言って、日給3万円程度か、場合によっては時給制の給与体系になります。そのコがなんぼ人気あろうが、ヘルプですから売り上げはゼロ。じゃあ、誰が売り上げを持って行くかというと、それが「純」を競う「ママ」や「チーママ」「ウリアゲ嬢」です。

 お客さんは基本紹介制です。例えば、私が知り合いの社長に連れてってもらったとしましょう。社長の担当は永久指名のママ。私の隣についたのは、若くて綺麗なヘルプ嬢。その日は社長のオゴりで、タダで飲みましたが、私はそのヘルプ嬢を気に入ってしまった。じゃボトルを入れて、通おうとなるのですが、そのボトルの売り上げはママのものになります。

 この場合、社長を樹木になぞらえると「幹」。私は社長が連れて来たお客さんで、幹についている「枝」となります。さらに、私が誰かを連れてくると、その人は「葉」の客になるのです。つまり、永久指名の元締めママが、部下にせっせと営業をさせて、末端の「枝葉」客までかっぱぐシステムです。どこぞの国のマルチ商法と似てなくもないですが。

 というわけで、高級クラブのナンバーワンは、純で軽く100万円を越える売れっ子のホステスです。純売り上げで100万円ならば、総額は200万~300万円ぐらいの売り上げになります。そうなると、細かい客を拾ってては、到底追いつきません。そこで登場するのが「太客」、あるいは「店カレ」とか「パトロン」という存在です。そういう方が売り上げの基礎部分を構築するのが、手っ取り早いのです。100万円単位で、毎月お金を出せるとなると、たいがいオーナー社長になります。1回20万円ぐらいで飲んで、月2~3回、通うのは当たり前。下請けのグループ企業も参加させて、売り上げを伸ばすのです。もちろん、そのレベルでは、チーママとは大人の関係になっていることが多いです。

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クラブで一番喜ばれることは?

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