「拳で人を殴ったことがあるか?」ヤンキーAV女優のオーディションで飛び交う質問がすごい
リアリティにこだわった。自ら女優を面接、「バイクに乗ったことがあるか、拳で人を殴ったことがあるか、タバコは吸うか、彼氏とケンカしたときにしたヤバい復讐方法、後輩をシメたことがあるか」など非常識極まりない質問責めにして、女優の素を探った。
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「ヤンキー女は、最初のセックスのときは恥ずかしがって電気を消す。フェラは嫌いだけど好きな人にだけは尽くす。そういう“ギャップ”があるはず」とカラミのシーンでも演出に妥協を許さなかった。
しかし、その発想の突飛さゆえに完成に至るまでの道は紆余曲折の連続だったという。
「1作目のパッケージでは、女優に咥えタバコをさせているんですが、最初は社内や販売店で大反対されました。でも反対意見が多いということは、それを支持する人もいるはず、と直感的に思い、上司を説得、押し切りましたね」
昔はヤンチャしていたのかと思いきや「ああいう人種とは距離を置いていました」と、にべもない氏だが、’80年代の大映ドラマが大好きだと言う。そんな氏は裏テーマに「おじさん恋愛サクセスストーリー」を掲げる。一連の作品は、「恋をしたい」ドジで間抜けなおじさんの共感を呼んでいる。
【大塚義人氏】
「ビッグモーカル」チーフプロデューサー。代表作に『おじさんぽ』シリーズ。今シリーズには飽き、次回は『ヤンママ』シリーズをリリース予定
取材・文/岡田光雄(清談社)
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