更新日:2022年08月30日 23:40
スポーツ

曲芸競技!? 意外と知らない謎の競技「新体操」は東京五輪観戦の穴場か?

東京五輪で躍進が期待される美少女

 この大会でシニアの個人総合を制した柴山瑠莉子さんはフープ2位、クラブ1位、リボン1位、ボール1位と安定した成績でしたが、やはり曲芸の巧みさが際立ちました。特に印象的だったのがボールの演技。完全に体操と曲芸の比率が逆転し、「曲芸がスゴイですね」と小銭でも投げたくなるような出来栄え。ボールが身体に吸い付くようにして転がり、背中や足などの手以外の部分で受け止めては、また弾ませる。一応、片足立ちでクルクルまわっていたりはするのですが、そこよりもヌルヌル動くボールに目がいってしまう感じ。

東京五輪の期待の星として注目の集まる柴山選手(イオン)は16歳の伸び盛り (c)共同通信社

 好成績もあって柴山さんは世界選手権の代表にも補欠として選出されました。ただ、そもそもこの大会は「第35回世界新体操選手権大会 第9回アジア新体操選手権大会 第15回アジアジュニア新体操選手権大会日本代表選考会 第29回ユニバーシアード競技大会新体操日本代表決定競技会」でしたので、てっきり、ここで代表メンバーを決めるのかと思いきや、ここで選んだのは補欠だけ。引きつづき「謎」を突きつけられたような気持ちです。確かに「全員ココで選ぶ」とは書いてませんでしたけど。  男子新体操ではエンタメ感あふれる演技が話題を呼んでいるように、五輪競技である女子の新体操も曲芸にシフトしていくことで人気もまた高まっていくのではないでしょうか。山崎浩子さんも新体操で有名なわけではなくクイズダービーで有名なように、新体操も体操ではなく曲芸として人気を高めていく未来。今はまだ謎の競技で穴場ではあるけれど、これから謎のベールを脱ぎ捨てて曲芸に生まれ変わっていく。  新体操とは、そんな穴場脱出中の競技であると言えるかもしれません。2020年、東京ですごい曲芸を見せてほしいものです。
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