おじさんの短パン、“ヒザ上丈”がキモく見えないコツ
ファッション系の雑誌やWebメディアでは、短パンは“ヒザ上丈”が今っぽいと言われている。しかし、おじさんがなにげなく穿けば、「キモイ!」という声が女性から出ることも少なくない。
「おじさんが無理しているというか……全体の雰囲気が合っていないと、ギャグかよって(笑)。足が強調されて、すね毛も気になったり。流行とはいえ、そんな男性の隣を歩きたいとは思いません」(20代女性・事務)
ショップの店頭やカタログページにもヒザ上丈の短パンがズラリと並ぶなか、私たちおじさん世代はどうしたらいいのか。そこで、今回は「おじさんの短パンがキモく見えないコツ」を、ファッションライターやスタイリストなどに求めたところ、様々な意見が飛び交った!
「以前、撮影におじさん世代のスタッフが短パンで来ていて。僕がアシスタントとして連れてきていた学生の女のコが、『あれ、アリなんですか?』って驚いていました(笑)」
こう語るのは、メンズ・レディースを問わず、様々な媒体でスタイリストを務める吉田圭佑氏。じつは、プロの現場でも失敗してしまう人がいるらしい。
「その人は、Tシャツを含めて、すべて無地のアイテムでした。カラーは黒やネイビーだけで合わせてあり、悪く言えばシンプルで地味な感じ。世代的に無難な方向にまとめがちですが、それだけでは若い女のコから見ると響かなかったのでしょう」
吉田氏は、若者から見ても無理がなくオシャレに見えるおじさんの短パンスタイルをこう提案する。
「スラックスのようなセンタープリーツの入ったものや素材感で品のある短パンを選べば年相応に見える。そのうえで、足元に革靴やレザースニーカーを合わせたり短パン以外のアイテムを大人っぽくすれば、短パンがハズしにもなります。とはいえ、『短パンに革靴はレベルが高いかも』という人は、スリッポンなどを合わせて、程よく抜けた感のあるカジュアルスタイルに」
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1358336
しかしながら、ヒザ上丈はもう数年続いているトレンドでもある。さらに上級者を目指すのならば……。
「これまでのスタイルに飽きたのであれば、今年はレザーショーパンなんかにトライするのも小洒落てると思いますよ」
一方で、数々のファッション雑誌で活動するライター・金井幸男氏がこう言う。
「かなり危険度高めといえるのは、じつは短パンとシャツの組み合わせ。特に、シャツインするリゾート風の着こなしが地雷です」
なんと、ファッション雑誌が“今季テッパン”のひとつとして提案するシャツインのスタイルにもおじさんがキモく見えてしまうリスクがあるのだという。果たして、その理由とは。
「ファッション関係者はさておき、一般人から見ると“頑張っている感”が丸出し。『どうよ俺、オシャレだろ?』という勘違いが透け、ワンランク上のキモさが漂う結果になりがち(笑)。下手すればティアドロップのサングラスに、白いローファーまで合わせちゃう人もいる。『そんなにキメるならひねらず、普通のフルレングスボトムス(ロングパンツ)でよくない?』と多くの女のコが疑問に思うはずです」
“オシャレは自己満足”とはよく言うが、普通に仕事をして家庭もあるおじさん世代では、多くの人がそうもいかない現実もある。金井氏は、おじさんの短パンコーディネートはキメ過ぎてはならないのだという。
「無理にオシャレぶらない。『ラクで涼しいから短パン穿いちゃった、ごめんね~』的な空気感が許されるコツかもしれません。かといってコンビニに行くときほど抜いていない雰囲気ですね。例えば、ポロ ラルフローレンの小さいポロマーク刺繍が入った、0.5サイズアップくらいの赤いクルーネックTシャツに、ピチピチ過ぎないデニムショーツ。強めの色を上半身にセットして、足への注意をそらさせるわけです。Tシャツはあくまでシンボルが目立たないやつを。ビッグポロ(大きいポロマーク)だとブルジョア臭が過剰で、おじさんであることを強く意識させてしまいます」
短パンにTシャツを合わせる場合は、さりげないワンポイントのロゴを。ハッキリした色をもってきて相手の目線を変えるのがコツだという。では、より今年っぽくするなら?
「上半身をタンクトップ×開襟シャツでラフにまとめるのもオススメ。今年なら派手でテロテロなアロハが良いのでは? 流行アイテムですし、なによりキモい以上に『チンピラ怖い!』が先行するでしょう(笑)。いずれにせよ、足元はビーサンが間違いなし。あえて隠さない雰囲気が自然で、好感度を上げてくれます。ヴァンズあたりのキャンバス素材のスニーカーもアリですね」
年相応の大人っぽさを忘れずに(スタイリスト案)
無理に頑張りすぎないほうがいい(ライター案)
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌・書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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