おじさんの短パン、“ヒザ上丈”がキモく見えないコツ
また、ファッション雑誌でプッシュされがちなスタイルには、注意点もあるのだという。
「トレンドの革靴やレザースニーカーは上級者向きかも。下半身に目がいきやすくなるので、下手なコーディネートを組めば中途半端になりがち。そこまでオシャレに自信がないのであれば、手を出さないほうがいい。ちなみに、普段の街着として短パンにジャケットを羽織るのもご法度。クラブやパーティなどに行くのならまだしも、アンバランスで無闇に気張った短パンスタイルは、OLなどの一般的な女のコからすると最悪の印象です。また、すね毛がキモいという声が気になるなら、マンダムや貝印から発売されているトリマーでケアを。いい感じに梳けるので、ツルツルまでいかずにサッパリとした足になりますよ」
「“ヒザ上丈がトレンド”と定型文になって久しい。とある雑誌で、ヒザ上の5cm、10cm、15cmと比較するような企画をやったこともあります」
そう語るのは、ファッションやライフスタイル誌で10年以上のキャリアがあるライターのX氏。
「僕の結論としては、“適当に合わせる”。適当とは、カタカナのテキトーではなく、ちょうどいいとか、ふさわしいって意味。夏だから、真っ黒なスタイルはヤメて、ホワイトとか色モノを取り入れる。とはいえ、ランニングパンツみたいな極端に短い丈は避けたほうが無難です。海沿いに住んでいるようなリアルサーファーでもなければ、絶対に似合わないと思う。育ってきたカルチャーがあるからこそ、その人が醸し出す空気感ってあるじゃないですか。そういったバックボーンもないのに、上辺だけでマネをしようとするから中途半端になって『キモい』という印象になる。だから、自分が本当にやれる範囲で“適当に合わせる”。それに尽きるのでは」
さらに、X氏は「ハイレベルなスタイルを普通のおじさんが無理にマネしようとすることには、ファッションメディア全体の構造に問題がある」のだという。
「少し話が逸れてしまうのですが、いまのファッション雑誌とSNSが関係しています。出版不況のなか、雑誌も内容をコアな方向にしないと生き残れないじゃないですか。ネットには書かれていないような。だから、上級者向きの内容も増えてくる。一方で、SNSでは『#短パン』とか検索すれば簡単に色々と出てくる。オシャレなコーディネートが瞬時にわかって便利な反面、その人のバックボーンやカルチャーまではわからない。つまり、なんとなくマネしたユーザーが『キモい』感じになってしまう可能性も高まる。そう考えると、いまって逆に難しいな、って思うこともありますね」
現在では、ファストファッション店を含めて、むしろヒザ下のルーズ丈を探すほうが難しいかもしれない。だが、今回の取材を通して、“短パンはヒザ上丈”というが、意外と奥深い世界であることがわかった。
突き詰めようと思えば、それこそ膨大な知識が必要な難しいアイテムとも言える。しかし、アパレルやファッション業界で働いているならまだしも、普通に生活している33歳おじさん記者としては、下手に上級者ぶらずに、年相応で無理なくヒザ上丈の短パンを合わせていこう……という結論に至った。
<取材・文/藤井敦年>
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌・書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
短パンは“適当に合わせる”(ライター案)
意外と難しいヒザ上丈の世界
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌・書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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