ポテトサラダで食中毒の謎と対処【コラムニスト木村和久】
とりあえず、かき揚げで当たったということにして話を進めますが、それでは最初からかき揚げに、食中毒の菌が混入されていたのか? それは謎である。
その某うどん屋には伏線がありました。日本人もいるんだが、不慣れな東南アジアの従業員もいる。とある日、入って間もない雰囲気の外国人従業員がうどんをゆがいていた。その店は目の前でうどんをゆがくんだけど、そのうどんの1~2本が落ちて、生ゴミを入れるトレイに入ってしまった。それを何気に手で拾って、また湯切りの網に入れているから驚いた。一瞬目と目があったけど、わざと素知らぬふりをするんですな。これはまずいんじゃない的な雰囲気が漂った。陰でやる分には見えてないから仕方ない。でも、はっきりと目の前でやったらアウトでしょ。
だから食中毒になる前に、このうどん屋はちょっと信用できなという印象を持っていたのだ。
以前、ネットで炎上したうどん屋はせいろの裏側をお客さんが見たら、かびがびっしり生えていたというもの。こういうのはたまにある。ブルーベリーの生をスーパーで買うと、底の部分にカビが生えていることもよくある。滴だかカビだか、よく理解しないで店頭に出しているのだ。
そんなわけで、食中毒を起こしたうどん屋はかき揚げそのものがヤバイのか、調理過程、陳列過程で菌が移ったのかは謎だ。もちろん客観的証拠はないので、クレームは出してない。けど、その店には一生行かないつもりです。
こう考えると、大きなニュースネタになるのは病原性大腸菌O157級の食中毒であり、軽めの食中毒は、日常茶飯事的に起きているのではないでしょうか。
誰か「お腹痛いアプリ」みたいなのをこさえて、下痢と嘔吐になった人がその店舗で何を食べたのか、原因らしきものを書き込んで行く。すると、あるどこかのうどん屋がしょっちゅう名前が上がってくるとかね。まあ、営業妨害になる可能性もありますから、現実的には難しいところですが。
我々ができることは、並べてある食べ物が清潔になっているか、厨房など見えるところでいいから、綺麗にしてあるか。落ちたうどんを拾って、再利用してないか。そういうのを注意してみるしかないですね。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

木村和久
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』 1
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