R-30

「あの人、いい人なんだけど…」ずっと損をしてきた人が激変した理由とは?【魂が燃えるビジネス】

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第20回

コミュニケーション 「苦労は買ってでもしろ」ということわざがありますが、ただ買うだけでは「骨折り損のくたびれ儲け」で終わる場合も珍しくありません。どんな経験も蓄積となり、いずれはその人を助けるようになるかもしれません。しかし見返りが早いほうがやる気だって湧いてきます。

 要領のいい人と悪い人の違いはここにあります。要領のいい人はすぐに見返りがあるように動くのに対し、要領の悪い人はなんとなく動くだけで見返りがありません。では、その違いはどこから生まれるのか? それが「役割」です。

 私たちはお互いを「役割」を通して見ています。たとえば職場なら「あの人は自分の上司、あの人は自分の会社の社長、あいつは同僚、あいつは自分の部下」と無意識で選別して、お互いの関係に相応しい(と自分が考える)やり方で振舞います。

 しかし、その役割は相手のすべてではありません。たとえば自分の上司にあたる人でも、社長から見れば部下になるし、奥さんから見れば旦那、子供から見ればお父さんに見えます。このように人間は複数の役割を担っています。

 社会はこの役割を全うすることで見返りが与えられるシステムになっています。これは家族も会社も学校も変わりません。要領の悪い人はこの「役割」を見逃してしまうため、望んでいる見返りがなかなか得られないのです。

 それをもっとも象徴するのが「いい人なんだけど……」という評価です。職場なら「あいつはいいヤツなんだけど、今ひとつうだつが上がらない」、恋愛なら「彼はいい人なんだけど、恋人候補としてはなんだか物足りない」そんな風に彼らは言われます。

 要領の悪い人は能力的にも性格的にも全然ダメではありません。勉強もしているし、道理もわきまえているし、相手のためも思っています。しかしひとつだけ問題点があります。相手が自分をどう見ているのか、つまり「自分がどのような役割を期待されているか」を忘れているのです。

 これは「自分そのものを見てほしい」「一人の人間として評価してほしい」と考える人に顕著です。一人の人間として見られることを求めるから、単なる「いい人」として見られてしまう。私たちは自分が求める通りのものを周囲から受け取ります。

次のページ 
「いい人」よりも「いい役」

1
2




おすすめ記事