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昔と今では違う「上司に言われてイラつく名言&やる気が出る名言」

 世に多くの名言集があふれ、SNSでは日々意識の高い気付きの言葉がシェアされる昨今、言われると思わずイラッとするフレーズがあるのも事実。人心を掴むのに有効な「使える名言」と「イラつく名言」にはどんな差があるのだろうか?

仕事

愛ある箴言(しんげん)のつもりでもパワハラ認定されかねない


 慣れない仕事で苦心していたり、意に沿わぬ仕事で腐っていたり。困難に直面する部下や同僚を励ますときにはどんな先人の名言が有効なのか。20~40代の有職者100人にアンケートを実施した。

<上司に言われてイラつく名言>

1位 楽を求めたら、苦しみしか待っていない(野村克也)

2位 怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです(孫正義)

3位 言われたことしかやらないのは雑兵だ(織田信長)

<上司に言われてやる気が出る名言>

1位 やってみないとわからない。行動してみる前に考えても無駄です。行動して、考えて修正すればいい(柳井正)

2位 人の言うことは気にするな。「こうすれば、ああ言われるだろう」こんなくだらない感情のせいでどれだけの人はやりたいこともできずに死んでいくのだろう(ジョン・レノン)

3位 無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ(松下幸之助)

 人事戦略コンサルタントの松本利明氏はアンケート結果を見て「最近は求められる名言の内容が変化している」と解説する。

「上司に言われてイラつく名言1~3位は、いわゆる箴言(しんげん)系。つい先日も、飲み会で後輩に説教名言を乱発する某メーカー社員たちを取り上げたテレビ番組が炎上しましたが、パワハラの概念が浸透した現代では、一歩間違えば訴訟問題になりかねないと思ったほうがよいでしょう」

 アンケートでも、野村克也の名言には「ブラック企業っぽい」(35歳・飲食)、「ひと昔前のワタミか」(32歳・配送業)など否定意見が多く寄せられた。続いて、上司に言われてやる気が出る言葉にも共通点があると松本氏は指摘する。

「1位のファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正さんの名言に『修正』、2位のジョン・レノンの名言に『気にするな』とあることでもわかるように、現代の部下たちは“失敗しても怒らないよ”という言質を求めていることがわかります。さらに、ひと昔前の『俺が責任を取る!』とドーン!と構えたリーダーよりも、一緒に寄り添う上司、というスタンスの名言を求められているのです」

 実際にアンケートでも柳井氏の言葉は「優しく背中を押される感覚」(30歳・製造業)と高評価。

★ポイント:失敗しても大丈夫という言質を与えるべし

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同僚に言われたい名言には出川哲朗が登場

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