カーライフ

もし山手トンネルに閉じ込められたとき新型ロールスロイス・ファントムに乗っていたら…

 新型ファントムは、ダッシュボード上部が「ギャラリー」と呼ばれるビスポークのためのスペースとなっているのが特徴で、その強化ガラスの内側には、3Dプリントでデザインを施した金メッキのプレートや、ハンドメイドによる陶器製の絵などを飾ることができるとか。自分でも何を書いてるのかチンプンカンプンですが、とにかくそういったゴージャスなオートクチュールを加えれば、億越えも夢ではないでありましょう。  そのような思いを巡らせている最中にも、雪はどんどん激しくなり、新型ファントムの上にもうっすら積もり始めてしまいました。  プレゼンテーション後のお披露目では、濡れた激安靴で車内に乗り込むなど畏れ多すぎ、カメラを差し入れて撮影するのが精一杯。雪で視界が悪いせいか、ますます先代と見分けが難しく感じましたが、「どっちもでいーや!」ということで退散しました。早く帰らないと首都高が大変なことになる気がして。  実際この日の夕方以降、首都高では雪による立ち往生が続出し、山手トンネルに10時間閉じ込められたクルマも出た。でも、それがもし新型ファントムであったなら、ゴージャスでブリリアントな10時間にできたのかもしれませんって、しまった! トイレはついてないんでした! 取材・文・写真/清水草一 【清水草一】 1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。2018年よりMJブロンディあらため永福ランプに改名。清水草一.com
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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