雑学

ステンカラーコートとストリートのミックス/ゴーシャに学ぶ

【モードをリアルに着る!オム Vol.5/小林直子】

ステンカラーコートとストリートのミックス

vogue.comより

 ゴーシャ ラブチンスキーは名前からもわかるとおり、ストリートスタイルを得意とするロシアのブランドです。デザイナーはモスクワ生まれのゴーシャ・ラブチンスキー。なぜロシア人がモードの中心にとお思いの方もいらっしゃいましょうが、西洋のモードというものは常に周辺の文化を取り入れて進化していきます。よって、ヨーロッパにとっての辺境の地であるモスクワ出身のデザイナーであるということは、必ずしも不利なわけではありません。今まで見たことがないもの、表現されたことがないものに高い価値があるモード界。旧ソビエト連邦のジョージア(グルジア)出身のデムナ・ヴァザリアが注目されているのと同様に、ゴーシャ・ラプチンスキーの、旧ソ連時代の空気がどことなく漂う、ヨーロッパとはまた違った美意識の中で培われた独特の色遣いやシルエットが、多くの人の興味を引き、モードであると認められたわけです。

 さて、そんなゴーシャ ラブチンスキーのこのステンカラーコートですが、見てのとおりバーバリーのステンカラーのコートです。パクリではありません。非常に珍しいのですけれども、2018年のゴーシャ ラブチンスキーの春夏コレクションは、前半はアディダスとの、後半はバーバリーとのコラボレーションということで、誰のコレクションだかよくわからないような、不思議なコレクションでした。

 けれどもそんな不思議で、全部で31スタイルしかないようなコレクションが、なぜかファッション好きをうならせてしまうほどに魅力的なのです。このステンカラーのスタイルも、きっとそれほどファッションに詳しくない人が見たら、「どこがモードなの? 普通じゃん」とお思いになるでしょう。確かに普通と言えば普通、けれども、ではこれが一般的なのかと言えばそういうわけではないという、わかる人にしかわからないよね、つまり、とてもいいコレクションだよね、ということになるのでした。

 ではどこがそんなにいいのか、そしてどうやったらゴーシャ ラブチンスキー風になるのか、ということです。

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おじさんコートをストリートスタイルにするには

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わたし史上最高のおしゃれになる!

◆一生ものの知識を身につければ
◆もう服選びで迷わない
「おしゃれ」はひとつの技術にすぎませんが、あなたの人生を最高のものにしてくれるパートナーでもあります。一緒に学んで「わたし史上最高」を目指しましょう。




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