発達障害で6社も転職した38歳、最終的に行き着いた働き方とは?
社会のルールと自分独自のルールが違うと、どうしても気になって破ってしまう。何回転職しても「評価に納得ができない」といった理由で退職してしまったという。
「発達障害にはよくある傾向らしいんですけど、目標を達成するとモチベーションがなくなってしまうんです。長距離走が苦手というか、いったんやる気がなくなるともうどうしようもない。そんな調子なので会社から『キミの働き方は評価できない』と言われ、直近で勤務していた会社ではメールすら書けなくなって……もう、会社組織にはいられないと思いました」
現在はフリーのエンジニアとして生計を立てている。今の状況は加納さんにとってどうなのか?
「フリーだと自分がダメなら相手が切るし、そうじゃないときは継続する。ハッキリしていて楽です。もちろん、収入は不安定ですが」
組織以外でも仕事ができるプログラミングというスキルを会社員時代に培えたことが、彼にとって唯一の救いだったのかもしれない。
― 大人の発達障害 ―
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