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『007』に登場するカクテルは?バーで語るとカッコいい映画とお酒のウンチク

映画で登場したお酒があとから発売されたことも

 筆者はウイスキーが好きなのですが、なかでも好きな銘柄が出てきたときはテンションがあがります。キアヌ・リーブス主演の『コンスタンティン』では、主人公が「アードベッグ」というアイラ島のシングルモルトウイスキーをロックグラスにストレートで飲んでいました。  ウイスキーの銘柄そのものに触れていたのが『キングスマン』の1作目冒頭。世界に12本しかない1943年蒸留「ダルモア」62年ものが登場しました。それは、最高に決まってますね。ちなみに、価格は1本600万円近くとなっています。  SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー2049』が昨年公開されましたが、そのなかで出てきたジョニーウォーカーブラックラベルが、その後、本当に同じデザインの「ジョニーウォーカー ブラックラベル ディレクターズカット」として発売されました。

「ジョニーウォーカー ブラックラベル ディレクターズカット」

 テキーラであれば「ドンフリオ1942」がFacebook創設者を題材にした『ソーシャルネットワーク』で乾杯に使われていました。シャンパンでもウイスキーでもなく、高級テキーラというのが今の若者という描写に一役買っていました。

作中のヴィンテージではないですが、同じドンフリオのテキーラです。一口飲めば、一気飲みのようなイメージは払拭されることでしょう

 ワインは、それこそ映画の主題やストーリーに深く関わった作品がたくさんあります。ワインを扱うメディアは、ワインムービートップ10といったランキングも付けているくらいです。中でも評価が高いのは、2004年公開の『サイドウェイ』や2009年公開の『ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡』でしょうか。  ビールだと、やはり『ショーシャンクの空に』で、刑務所の屋上で飲んでいるシーンがぐっときます。まさに奇跡のひとときが描かれていました。ちなみに、ビールの銘柄は「STROH’S」ですが、現在は製造されていません。

『ショーシャンクの空に』

 今日は、映画を肴にお酒を楽しんではいかがでしょうか。 <文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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