リアル『万引き家族』がいる街――区役所職員が語る年金・障がい者手当が不正受給される実態
東京の片隅で社会から断絶し、万引や年金の不正受給で生活する家族を描き、カンヌ最高賞を受賞した映画『万引き家族』。現代の日本ではにわかに想像がつきづらい貧困ぶりだが、足立区育ちで現在は北区役所で事務職員として働くM氏は「足立区や北区ではこういう問題は日常茶飯事です」と語る。
「足立区では、千住5丁目で亡くなった男性の年金を家族が不正受給して逮捕された事件が有名です。最近でも同じエリアで同じような不正受給が疑われています。異臭のひどさで遺体が発見されたと、近隣住民の間で噂になっているんです」
事件化されないケースもあるが、M氏が勤める北区でも、受給者の死亡を隠して不正受給を行う遺族は後を絶たない。
「以前、障がい者手当の部署にいたときは、受給していた親が亡くなったにもかかわらず息子が10か月ほど黙っていたことがあり、王子の自宅まで取り立てに行きました。恥ずかしいことに、7月には北区の職員が区民の生活保護費を着服して逮捕されていますし、もはや万引自治体ですよ」
なぜこのような事案が乱発してしまうのか?
「このあたりの子どもは万引ができないと仲間外れにされ、勉強するといじめられる。竹ノ塚の団地は狭くて子ども部屋がないことが多いので、夜中までフラフラしている不良グループをよく見かけます」
大人になっても“万引体質”が治らず、収入が低いと不正受給に手を染めてしまうのかもしれない。
「極悪人はそんなにいないエリアだとは思うのですが、あまり考えずに行動してしまうのでしょう。なぜか『病気は治ったけどオレはまだ障がい者手当をもらってる』と周りに自慢してしまい、区役所へのタレコミでバレる人もいます」
壮絶な負のループを脱する術はないのか。
<リアル『万引き家族』がいる街の特徴>
1.民家の周りで謎の異臭
2.子どもの万引が常習化
3.不正受給を自慢する人がいる
【M氏】北区職員
北区役所の事務職員。窓口に来るのは「誰かと話したい老人ばかり」と嘆き、在住者のクレーム対応やモラルの低さに悩んでいるとか
― もう二度と住みたくない[ヤバい街] ―
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