KPI、KGI、ERP、SFA…略語7選
さらに、こうしたカタカナとともに頻出するのが頭文字を取った略語だ。
KPI:Key Performance Indicator
重要経営指標という意味。ビジネスの目標を達成するために必要な数値のこと。例えば、ホームページのリニューアルをして、問い合わせを増やしたいなら、ページビューを増やす必要があるのでKPIにする、という感じだ。
KGI:Key Goal Indicator
重要目標達成指標という意味。上記の例でいう、目標となる問い合わせ数のこと。
PDCA(サイクル):Plan Do Check Act cycle
計画(Plan)して実行(Do)して評価(Check)して改善(Act)するサイクルという意味。「PDCAを高速で回していこう」というと、どんどん業務を進めて駄目な所は改善してまた動いてチェックしていこう、という意味になる。
ERP:Enterprise Resources Planning
経営資産計画というよりは基幹系情報業務システムという意味。企業がメインで使うITシステムと考えていいだろう。
CRM:Customer Relationship Managemant
顧客関係管理という意味。企業の顧客と中長期でいい関係を築くための経営手法。SFAに似ているが、営業担当というよりは顧客を中心に管理するのが特徴。
SFA:Sales Force Automation
営業支援システムという意味。営業担当の行動を記録し、効率化することで売上を向上させるためのシステムとなる。世界一のSFAはセールスフォース・ドットコム。
3M:
使うと恥ずかしい単語の一つ。人(Man)物(Material)金(Money)、人(Man)機械(Machine)材料(Material)、無駄(むだ)斑(むら)無理(むり)と業界やシチュエーションによっていろいろあるためだ。
ちなみに、かつて筆者がインタビュー時に意味がわからず、耳にして思わず聞き返してしまったのが「フィジビリ」。逆に、筆者は当たり前に使っていたのに、ふとした会話で意識高すぎると知り合いに笑われたのが「ローンチ」だ。
フィジビリ(ティスタディ):Feasibility Study
実行可能性調査という意味。事業の可能性を調査することで、「まずはフィジビリでやってみよう」と使われる。試験導入と理解してもOK。
ローンチ:Launch
サービスを立ち上げたり、公開したりすること。「今は鋭意開発中で、12月にローンチします」のように使う。
いかがだろうか?
いずれにしろ、これらの単語を使っている人にいちいち突っ込みを入れないように。他業界では笑い話でも、関連業界では常識で、「知らないの?」とドン引きされる可能性もある。もちろん、覚えてい自分も使ってもいいが、自己研鑽として意味を覚えるだけでいい。
なお、以下は今回の選に漏れた単語。もし、耳にしたことがあるのに意味があやふやなら、ネットで検索してチェックしておくことをオススメする。
イノベーション/ナレッジ/ネゴ(シエーション)/キュレーション/アサイン/コンバージョン/バッファ/メンター/サマリー/ステークホルダー/バジェット/アウトソーシング/グロースハック/フィックス/シュリンク/ペンディング/シナジー/コモディティ/プライオリティ/スキーム/インプレッション/コアコンピタンス/セグメント/ブレスト/ABC分析/ARPU/MTG/BtoB/BtoC/BtoBtoC/OtoO/IoT/ICT/VR/MR/AR/SR/XR/RPA/BI/SEO/UX <文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に
原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、
原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。
YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる