あなたの行動を決めている「信念」に気づく方法
これは信念に気づき、行動を改めていった一例です。早口の状態から「目の前の人を変えるのが自分の仕事だ」という信念に気づき、新しく「早口はエゴだ」という信念を作り、ゆっくり話せるようになった経緯を伝えただけで、「早口はエゴだ」という信念を持って欲しいわけではありません。世の中には早口が是とされる状況もあると思います。信念に正しさはありません。人にはそれぞれ経緯と状況があり、それに相応しい信念と行動があります。
映画やドラマでは、「目的のためには手段を選ばない」という悪役が出てきます。思考に囚われた状態はその反対で、手段のために目的を選びません。なぜなら自分の目的、つまり自分の信念を知らないからです。「ああすればいい」「こうすればいい」という情報ばかりが蔓延していつの間にその気にさせられ、「自分がどうしたいのか?」を振り返る機会がないのが、多くの場面で不幸の源になっています。
過去のどんな体験が、今の信念に結びついているのか。それを明らかにするのは一朝一夕ではできません。ある結論にたどり着くのにある程度思考する必要があるように、ある信念にたどり着くにはある程度思念する必要があります。未来について思考し、過去について思念していくと、その過去と未来が結びつくポイントとして「今」が現れます。それが行動です。
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
『人生を変えるマインドレコーディング』 人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ! |
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