仕事

叱ったら次の日から会社に来ない…最近の若者の特徴は「打たれ弱さ」?

なぜか自分がパワハラで追い込んだことになっていた

モンスター新入社員 指定された会議室に行くと、部長のほかに総務部の社員2人の3人が並んで座っていた。すると、総務の1人からT君が池田さんからパワハラを受けたと主張。会社を辞めると訴えてきたというのだ。 「ビックリしましたよ。見積書の件で注意したことは説明しましたが、怒鳴ったりはしていませんし、パワハラをした覚えはないと言いました。そのうえで部署の連中も見ているはずなので彼らに聞き取り調査を行ってくれて構わないと伝えました」  その後、池田さんの部下たちにもヒアリングが行われ、その日のうちに身の潔白が証明。T君の件は総務預かりとなり、それから10日ほど経って彼が会社を辞めたことを告げられたそうだ。 「詳しい話は教えてくれませんでしたが、対応してくれた総務の方からは、『どうも叱られた経験が少ないらしく、注意されたことでショックを受けたみたいです』との簡単な説明がありました。新人だからこちらも普段以上に気を使って注意したつもりなんですけどね」  これに大きく落ち込んでしまった池田さん。それからしばらくの間、仕事のミスに対して叱ることができずにいたそうだ。 「今は復活しましたけど、責任をすごく感じました。ただ、幸い頼れる部下たちがいるので、この一件以降は彼らと連携しながら新人を育成するようにしています」  新社会人としての生活は慣れないことばかりで、苦労することも多い。ただ、大変なのは新入社員だけではないのだ。<TEXT/トシタカマサ> ― シリーズ・モンスター新入社員録 ―
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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