更新日:2023年03月21日 16:26
お金

38万円のセルシオと新車のワゴンR。2年乗ったらどっちが得だった?

38万円のセルシオ。2年間の維持費はいくらかかった?

 2年乗った私の経験では、セルシオの燃費はリッターあたり6km。ガソリン代を含めた年間維持費は約33万6000円(ガソリン代、任意保険、自動車税、車検費用)といったところでした。  次に、ワゴンRの年間維持費を計算すると、その総額は約15万6000円(ガソリン代、任意保険、自動車税)。私はワゴンRを所有したことがないため、あくまで仮計算ですが、セルシオより18万円安いことになります。  ここで重要なのが、セルシオとワゴンRの年間維持費の「18万円」という差です。

38万円だけど、エルメスのブリーフケースとマッチした高級感のある内装のセルシオ

 今回の試算の場合、車両本体の実質額(買った金額マイナス売却額)の差は、「約51万円」(セルシオのほうがお得)。ですから、売却額を固定とした場合、2.8年(51÷18=2.8)以上乗った場合、年間維持費が高いセルシオのほうが「損」となるといえます。  私は、セルシオを購入から約2年で売ったため、実は、新車でワゴンRを買っていたよりも、お得だったといえます。  この2年間でセルシオにかかった費用は、102万5847円。この金額には、車両の実質額、自動車税、車検費用、任意保険、ガソリン代が2年分含まれています。中古で買ったセルシオは、所有している間に一度、車検を受けたため、3年の車検期間となる新車の軽自動車より不利な条件です。  それに対して、新車のワゴンRのシミュレーションは、110万9212円。セルシオのほうが8万3366円安かったことになるのです。  しかしながら私は、セルシオを大変気に入っていたため、趣味的な整備に17万円ほど費やしてしまいました。  その内容は、以下の通りです。 ・まだまだ使えるタイヤをミシュランに交換 ・特殊機械を使ったATF交換(通常のATF交換より費用はだいぶ高い) ・ディーラーでの徹底整備(エンジン部品や冷却水交換)  いずれも緊急性が低いものでした。

特殊な機械を使ったATF交換。オイルパンを取り外して、ATストレーナーも新品に換えた

 2年前に記事で「軽自動車より安く乗る」と言ったため、特にATF交換は迷ったのですが、「このセルシオをもっと良くしてみたい」と思った結果、全部で17万円分の愛情を注いでしまったのです。  そのため軽自動車との差額を超過し、実際は軽自動車より8万7759円高いという結果となったのです。  ただし、私は軽自動車を新車で買ったとしても、タイヤはミシュランに交換したと思いますし、パワーを出すためにエンジンまわりにお金をかけたとことでしょう。ワゴンRでも、軽い愛情整備を実施したら、おそらくセルシオより若干高くなったかと思います。  いずれにしても、セルシオと新車の軽自動車の差額は、今回の場合では約8万円。つまり、3年未満といった期間では、年間維持費が高いクルマでも、新車の軽自動車を買うのと同等の金額で乗ることができるのです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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