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放送禁止級おっさんエピソードに会場大爆笑!――「おっさんは二度死ぬ」発売記念トークライブ

二部はおっさんだらけの濃密トークが炸裂

 二部からは、男性出演者のみで濃密なおっさんトークが繰り広げられた。  DJ急行氏は「若い子に昔話をしているとき」をあげた。「イベントスタジオのロフトグループに23年出ていて、その昔話とかしているときに『いや~クソつまんねぇー』と思って」と打ち明けた。  それを聞いてpato氏は「耳が痛い!」と反応。  「去年の忘年会で、若手ライター並べて同じことしてたんですよ。『君たちがもっと頑張って、俺を早く老害にさせてくれよ』って」(pato氏)  「だせぇ~!!」と会場から笑いが起きるも「でもめっちゃ気持ちよかったから毎年やりたい」と懲りてない様子。  マミヤ狂四郎氏は「親父ギャグとかダジャレをつい言っちゃう」、仙頭氏は「性欲がめっちゃ落ちた」、ゴトウ氏は「もう48歳なんで、もう若干おじいちゃん。社会的弱者のおじいちゃんを責めるのはいじめになるからって、最近みんな妙にやさしいんですよ」と、どれも共感と笑いを呼んでいた。  そして、トークライブはここから佳境に。  イベントのタイトルである「おっさん7つの大罪」は、「おっさんは二度死ぬ」の初稿を読んだ担当編集が、「これは『7つの大罪』に当てはまる」と話したことに由来する。  そこでpato氏が7つの大罪の「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「貪欲」「邪淫」「大食」をテーマにエピソードを集めると、さらに赤裸々なおっさんトークが繰り広げられる。  傲慢といえば「おじさんLINE」、嫉妬といえば「SNSのクソリプ」、憤怒といえば「駅で怒っているおっさん」など、おっさんの醜態をあげていく。  そして怠惰では「ヤフーチャットオナニー部屋事件」、貪欲では「スカトロショー」、邪淫では「アダルトチャンネルに現れる総菜屋のしげ」、大食では「手コキ風俗×謎解き」と、後半はただの下ネタトーク合戦になっていたが、会場は待ち望んでいたかのように大盛り上がりだった。  どんな内容かは、後日SPA!のYouTubeチャンネルで配信されるアーカイブをチェックしてほしい。

pato氏、書籍に書かなかった「あとがき」を語る

 そして、いよいよライブも終わりに近づく頃、pato氏が「この本には、あとがきがないので、あとがき代わりにちょっと真面目なことを言ってもいいですか?」と切り出す。  「皆の心の中には、『これは女である』『これは男である』というのがあるんですね。でも、そういった思い込みがある限り、完全な男女平等は難しいよねというお話です。お互いが男と女の違いを理解して尊重し合わなきゃいけないよね、というメッセージを込めさせていただきました。あと、主人公の名前である『カエデ』の花言葉は、“大切な思い出と美しい変化”です」  「おぉ~」と会場がどよめいたあと、盛大な拍手に包まれる。「そのほかにも細かな伏線がたくさんある」(pato氏)。つい先ほどまでの下品な雰囲気から一転、イイ話風のしんみりとした空気で締められたのであった。  その後、サイン会には長蛇の列ができた。  さらに、出演者が楽屋に戻ると、一足早く退席した成瀬心美氏からメッセージが。  「おじさん、また好きになりました。笑」  これにはゴトウ氏も「もう文字だけでイケるわ~」と心底やられた様子。  おっさんのさまざまな思いが吐露された「おっさんは二度死ぬ」刊行記念イベント。おっさんの悲哀をおっさんが笑いで包み、おっさんに寄り添う時間となった。  「おっさんとは?」と考えることは、不思議と「人生とは?」という問いかけに通じるところがあった。 <取材・文・撮影/ツマミ具依 撮影/オサダコウジ(成瀬心美)>
企画や体験レポートを好むフリーライター。週1で歌舞伎町のバーに在籍。Twitter:@tsumami_gui_
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pato「おっさんは二度死ぬ」

“全てのおっさんは、いつか二度死ぬ。それは避けようのないことだ"――

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