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髭男爵・山田ルイ53世に聞いた「どん底から這い上がった戦い方」

 ピンチをチャンスに変えるには何が必要か? 山田ルイ53世氏にどん底から這い上がった逆襲(リベンジ)で切り返す技術を聞いた。
山田ルイ53世

山田ルイ53世氏

若者は若いなりに、中年には中年なりの戦い方があるはず

 今から約10年前、貴族風の衣装でワイングラスを手に、「ルネッサ~ンス!」と叫ぶ乾杯漫才で一世を風靡した「髭男爵」山田ルイ53世氏。ほどなく“一発屋”のレッテルを貼られ不遇な日々を過ごしたが、昨年上梓した『一発屋芸人列伝』が雑誌ジャーナリズム賞を受賞、お笑い芸人として初の快挙を達成した。 「こうやって文筆家の真似事をやらせてもらっていることには感謝をしていますし、もちろん賞をいただいたことはとても嬉しかったです。ただ、あのひと時のブレイク以来、崖をずっと滑落し続けてて、ようやく小さな岩を掴んでちょっと止まったくらいの感覚ですね(笑)。  なので、リベンジを果たしたという意味では、むしろ最初に『ルネッサ~ンス!』で一発当てたときのほうが強かったかもしれない。その前がもう人生、負けに負けてたので。売れない頃、さんざん上から目線でパワハラまがいの対応をしてきた方には、さすがにその一瞬だけは、芸能人面をさせていただきました(笑)」  そう胸中を明かすが、いかにして現在の境地にたどり着いたのか。 「自分より売れている、うまくいっているヤツへの妬みや嫉みは、若い頃は自分を動かすガソリンになりますが、中年以降はカロリーを無駄に消費するだけって気がついたんですよ。僕のようなポンコツエンジンでは、たちまち焦げついてしまいます(笑)。  振り返ると僕の場合、見えを張って月20万円近く使っていたタクシー移動をやめたり、仕事がないときに暇でパソコンを買ってなぜかワードを覚えようと取り組んだりしたことが、今につながっている。僕のように『負けてたどり着く境地も必ずある』と言いたいですね」
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テンポよく負けなさい
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