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山田ルイ53世、ブレイク後の転落で感じた「諦めの大切さ」

ある日突然[中年で無一文]になったら…


 人生も中間折り返し地点となり、あとは老後に向けてもうひと踏ん張り……というところで、これまで築き上げてきた地位もお金もゼロに。若い頃のように無理も利かないなか、突然に訪れた悪夢にどう対処すればいいのか? 「ルネッサンス」の芸で一世風靡した後、転落を経験した芸人・髭男爵の山田ルイ53世に聞いてみた。

山田ルイ53世

山田ルイ53世「もう人生の脇役でいいや、と思うと心がラクになる」

「自分の人生は負け」と認めてからが本番!


 突然の無一文という強烈な「負け感」から、抜け出すのは難しい。それについて、山田ルイ53世は次のように話す。

「あの失敗があったから今の自分がある……とポジティブ変換するのは嫌い。失敗は失敗だし、負けは負け。人生の負けをいかにのみ込んでネタにできるかが大事です」

 ’08年の大ブレイクから早10年、上り調子と下降したときの周囲の反応の差は露骨だったという。

「一発屋芸人と呼ばれるようになってからは、ピーク時と比べればやはり収入は下がりました。金銭以上にメンタルがキツく、自尊心は無一文状態でしたね。でも、いちいち傷ついていたらやっていけない。プライドを捨て、自分を諦める。昔思い描いていたひとかどの人物にはなれなかった……と腹をくくるしかないですね」

 数多くの芸人仲間が理想と現実に苦しむ姿を見てきたからこそ、そう語る姿勢には潔いものがある。

「借金返済のために実家の資産である山を売った芸人、50代になってもバイトをやめられない芸人、仕事の幅を増やそうと気象予報士や宅建など難しい資格を取得する芸人。それでも、ほぼ売れないのが芸能界。僕も仕事が減っていくにつれ気持ちが腐って、テレビをまったく見られないぐらい落ち込んでいました。でも、吹っ切れる時期が必ずくるんですよね」

 学生時代には6年間引きこもり、日の目を見るまで300万円近くの借金を抱えて債務整理をした経験もある山田ルイ53世。一躍人気芸人となるも今では「一発屋芸人」と世間からは負け扱いを受けるという浮き沈みの激しい人生を送るなかで、「自分を諦めてあげること」の大切さに気づいたという。中年で奈落の底に落ちてしまった人は、今後どんな人生観を持てばいいのか。

「無理して人生の主役になろうとしない。もうエキストラ側でいいやと思うと一気に気持ちもラクになります。若い頃は希望や挑戦って言葉で頑張れたけど、それだけでは疲れてしまう。『人生諦めが肝心』ですよ」

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