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大学中退を後悔する契約社員、男性34歳へのアドバイスは?

“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロ・佐藤優が、その経験をもとに、読者の悩みに答える!
後悔

※写真はイメージです

15年前に人生の困難から逃げたことを後悔し続けている

★相談者★匿名希望 契約社員 男性 34歳  人生の困難から逃げたことを後悔しています。すでに15年以上前の学生時代のことですが、学内の人間関係でトラブルを抱え、私を毛嫌いする人たちに弱みを握られてしまいました。  その結果、学校へ通学することが怖くなり、留年を繰り返した揚げ句に結局退学に至りました。最近になり、自分の苦しみから逃げたという事実が心の中に突き刺さり、自分の人生が止まってしまったような感情に襲われます。  また逃げたことで周囲の人々に迷惑をかけることになってしまいました(両親への経済的な負担、周囲の人々へのごまかしや嘘など)。  どうすれば、この苦しみから解き放たれることができるでしょうか。また、どうすれば人生の困難から逃げずに立ち向かう勇気をもつことができるでしょうか。アドバイスをお願い致します。 ◆佐藤優の回答  人生にはいろいろなことがあります。山もあれば、谷もあります。私は小学校6年生のときに大病(肝臓病)にかかり、2学期をほとんど休みました。勉強はかなり遅れましたが、中学に入るときの春休みから学習塾に通い、挽回しました。この塾の先生や友人から多くの刺激を受けました。病気をしなければ、塾に通わなかったと思います。私の人生は大きく変わっていたと思います。  外交官時代は、それなりに充実した生活を送ったと思っています。中央官庁では路線闘争と結びついた人事抗争が必ず起きます。こういう抗争に勝つこともあれば、負けることもあります。負けたことは1回しかありませんが、大きく負けました。  当時も今も北方領土問題に一生懸命取り組んでいる政治家で鈴木宗男氏(参議院議員、以前は衆議院議員)の右に出る人はいません。だから私は鈴木氏と二人三脚で北方領土交渉に取り組んでいました。  ’02年1月に勃発した鈴木宗男疑惑の嵐に巻き込まれ、私は同年5月に東京地検特捜部に逮捕・起訴され、東京拘置所の独房で512日間過ごすことを余儀なくされました。その結果、私は外務省を去ることになりました。  その過程で人間関係の苦しみも多々経験しました。しかし、過去を憂いていても事態は改善しません。前を見ることです。ひきこもりからの救出で実績を上げている斎藤環先生(精神科医)はこんなアドバイスをしています。 =====  人間の未来において計算できること、予測できることは本当に少ないものです。私自身、これからどういう方向に行くかは自分でもよくわかりません。もっとも、自分の将来を予測できる人など、ほとんどいないと思います。  そのなかで唯一、いくらか予測可能なのはお金です。これからどのくらいの給料が入って、どのくらいの貯金ができて、子どもにはどのくらいのお金が残せるか。その程度は、ある程度予測できるはずですし、プランも立てられるはずですが、こういうことに対しては、及び腰になる人が大変多いのです。  日本の家庭では「お金」と「セックス」と「死」の話題は三大タブーといいますが、いまだにこのタブーは健在ですね。 (『ひきこもりはなぜ「治る」のか?』162頁) =====
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苦しみから解き放たれるには、過去は一旦、切り捨てること
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