月収12万円の貧困生活に耐えきれず、闇金で働きだした元役者。貯金は増えたが…
―[シリーズ・俺たちの貧困]―
昭和、平成、そして令和と移り行く時代の中で、夢を抱いて上京してくる若者は後を絶たない。だが夢の実現を優先するあまり、多くの人間が貧困に陥っているのが実情だ。
今回は、俳優を志し上京。しかし、待ち受けていた貧困生活から這い上がろうとして弄した策が裏目に…人生のどん底を味わったという元俳優・林卓也さん(仮名・43歳)に話を聞いた。
17歳で親から勘当…俳優の道へ進む
生活に困窮、副業に手を出したら待っていた地獄の日々
林さんはそこで某マンガまがいの、カネを巡る人間の悲劇を目の当たりにする。
「小切手が落ちたら倒産して、首つり自殺をした経営者や、破産して家や財産を抵当に入れられて一家離散した家族など、カネで人生が狂ってしまった人たちの姿に唖然となりました。こんな仕事をしている自分はやばい…という恐怖感がじわじわと湧き出てきました」
退社も考えたが、上からの指示が絶対的で「まるで軍隊のようだった」と。パワハラが当たり前で、週に2~3回は宴会、酒が飲めない林さんにも、上司は一気飲みを強要したという。
「そんな生活をしていたからか、その時からオーディションに落ちることが増えてきて、次第に俳優業から遠ざかっていきました。会社の飲み会の後はいつも気持ちが悪くなって、深夜の3時まで眠れなくなるなど寝不足も続きました。そんなある日、過呼吸になって失神してしまったんです」
病院でパニック障害という診断が下された林さん。ところが処方された薬による副作用で生あくびが出たり、頭がぼーっとなって思考が停止状態になってしまったとか。
「当時処方された薬で覚えているのは、パキシルとメイラックスです。神経を遮断されたように、何も感じることができなくて。大好きなコミックも1ページも読めなくなりました。生きている気力もなくなって絶望のどん底に。俳優、そして4年間続けた金融の仕事からもフェードアウトすることになりました」
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