更新日:2023年05月07日 13:36
ライフ

月収12万円の貧困生活に耐えきれず、闇金で働きだした元役者。貯金は増えたが…

どん底からの復活。天職と出会い…

 俳優と兼業バイト時代は、月収12万円だったが、金融業では歩合を入れて月収70万円と高収入。だがお金を使う時間すらなかったため、4年間で貯金が500万円になっていたそうだ。 「ずっと付き合っていた彼女とも別れて引っ越しをして、家賃5万円ぐらいのところで、引きこもりのような生活をしていました。そんなある日、俳優時代に通っていたエステに行ったとき、そこの先生から『エステ業を仕事にしてみないか』と誘われたんです。僕も当時の堕落した生活に終止符を打ちたい思いがあり弟子にしてもらって、3年ぐらい無給で働きました。今の時代じゃまず考えられませんよね。貯金を使い果たしましたよ(笑)」 エステイメージ その後、東京郊外のサロンと、青山のサロンの2軒でエステテシャンとして働き、3年前に独立した林さん。 「エステに来たお客さんから『綺麗になった』と喜ばれると、嬉しくなります。上京当初の夢は破れたし、今の仕事が夢ではなかったけど、やっと自分の居場所が見つかったのかなと。色々あったけど、これでよかったのかなって思ってます」 「今の仕事は天職」と明るい表情で語る林さん。夢を叶えるといったポジティブワードが蔓延する昨今だが、彼のように“抱いていた夢とは違った道で輝くと人生もある”。そのことを痛感した筆者だった。<取材・文・撮影/夏目かをる>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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