更新日:2019年12月17日 23:02
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ユニクロ、GUの下着はどれが“買い”? 素材、着用感、コスパでジャッジ

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第256回目をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 ユニクロGUで大量に展開されるアンダーウェア。いったいどれが質がよく、どれがコスパがいいのか? 代表的なアイテムを実際に着用して、レビューしてみました。

▼高級素材スーピマを使った贅沢なアンダーウェア

UNIQLO スーピマコットンボクサーブリーフ(ローライズ)590円 UNIQLO スーピマコットンボクサーブリーフ(ローライズ) 590円 スーピマ素材を使ったユニクロの代表的なアンダーウェア。おそらくユニクロでパンツを選ぼうとすれば、これを手に取る人も多いかと思います。ユニクロ側も柄を複数揃えて打ち出しているので力の入れているアイテムなのでしょう。 「スーピマ」はユニクロが多用するせいですっかり知名度が上がった高級素材。カシミアやカイハラデニムなどにつぎ、ユニクロの代表素材となっています。  綿の中でもとりわけ高級素材であるスーピマ。綿の素材良し悪しは多岐に渡りますが、わかりやすいのは「糸の細さ」です。  布とはつまり糸で構成されているわけですが、その糸が細ければ細いほどツヤが生まれ高級感が出ます。カシミヤが通常のウールなどに比べて珍重されるのはその糸の細さにあるわけです。  ちなみに「~ミクロン」などといった単位で細さは表されますが、20ミクロン以上の繊維が「チクチクする」感触を生み出してしまうことが多い。カシミヤやアンゴラなどは軒並み20ミクロン以下。細糸はツヤだけでなく快適な風合いも生み出してくれるのです。  そんなスーピマ素材、本来ならばTシャツ1枚で使えば1万円でもおかしくないほどの高級素材です。それをユニクロは大量仕入れ大量販売により10分の1以下まで落とすことができました。このことはアパレル史に残る偉業かもしれません。  そんな値段不相応なスーピマ素材を使ったアンダーウェアだけにツヤがあり、高級感もある。さらに繊維の細い糸のためチクチク感がまったくなく、そして、何より激安価格になっています。  今までイタリア製の高級アンダーウェアなども着用してきましたが、正直、「ユニクロのスーピマでいいじゃん」と思っちゃいました。特にレギュラーでなくローライズがおすすめです。ローライズは腰骨あたりで止まるセクシーなフォルム。くびれ部分がきれいに見えるので「いざ」というときにも堂々と見せることができるでしょう。  綿素材が中心(数%ほど化学繊維混紡)なので肌が弱い人にも適しているし、言うことないアイテム。後述するエアリズムアンダーウェアの唯一のデメリットが「肌に合わない人がいる」ということですが、このスーピマに関してはそれはほぼないでしょう。万人におすすめです。
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公道をノーパンで歩ける最強アンダーウェア
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