更新日:2012年07月11日 22:33
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禁煙条例で飲食業界が絶望の淵に!?

― 禁煙ファッショが日本経済をダメにする!(4) ― ◆条例本格施行後の神奈川飲食店の現状とは? 条例施行から約1年、神奈川県の飲食店はどのような経営状況に陥ったのか。その悲惨な現状を直撃取材する! ◆分煙工事費に1000万円!

飲食店経営者、組合理事長という立場の八亀さん。メディアを通して条例の問題点を訴え続ける

「系列店の経営を息子に任せているんですが、『こんなに借金だらけになるなら、継ぐんじゃなかった』って毎日ぼやいてますよ」  そう語るのは神奈川県内で3店舗の喫茶店を経営する前出の八亀さん。そもそも経営店はそれぞれ100平米以下で、分煙対策は「努力義務」で問題ナシ。しかし、2年後に行われる条例の見直しの際、中小店舗にも規制がかかる懸念があるため前もって分煙設備を取り入れることにしたのだが……。 「2階に空調設備を取り入れたんですが、その工事の際、建物の構造上、大々的な改装が必要だということがわかって。その費用はトータルで1000万円。分煙努力をしなければ世間の風評が怖いので、改装はどうにか行いましたが、正直なところ、売り上げだけで費用を賄うのは難しい状況ですね」  月商が100万円程度だと言われる神奈川県内の中小喫茶店。不況で客足が遠のいている最中の更なる設備投資は、経営破綻の引き金にもなりかねない。

排気ダクトの工事のため、天井を丸ごと張り替えた店内。「条例遵守」の代償はあまりにも大きすぎた

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