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『ワンピース』のスモーカー大佐でわかる「モチベーション」の上げ方

人物の影響は物語で繰り返し描かれる

 そして、ワンピースに限らず物語は「決断」と「人物の影響」の関係を描いています。アニメ映画『サマーウォーズ』では、主人公の小磯健二が陣内家の家族と共に、世界を混乱させているハッキングAIに戦いを挑みます。  陣内家の人々は自分たちが戦国武将の子孫であることを意識しています。決戦に備えて腹ごしらえをしながら、「こういうのは、勝ちそうだから戦うとか負けそうだから戦わないとかじゃないんだよ。負け戦だって戦うんだ、うちはな。それも毎回」「馬鹿な家族」「そう、私達はその子孫」というやりとりをしています。彼らは自分たちの先祖の影響を受けて、「負けるかもしれない戦い」に挑む決断をしているのです。  人間は理屈で考えたら、「やめた方がいい」「諦めた方がいい」と考えるようにできています。その諦めを「それでもなお」と乗り越える力になるのが、人と人の結びつきが作り出す心情です。物語はただなんとなく触れるだけでも楽しめますが、「人物の影響」を意識するとより一層感情移入して楽しめて、なおかつ自分が何かを決断する時に、判断材料の一つになってくれます。  人気のある作品は、「あの時、あの人が、ああ言ってくれたから。だから自分はこうするんだ」という人物の影響がよく描けています。ワンピースはまさに「決断」と「人物の影響」の結晶のような作品です。ぜひ意識して読んでみて下さい。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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