更新日:2020年06月25日 09:34
ライフ

不真面目だったユニクロの柳井正社長がやる気になった理由とは?

理屈や理論ではモチベーションにはならない

 また、仮に口先だけでなかったとしても、他にあるのが単なる理屈だけならば、やはりうまくいきません。勉強なら勉強法、ダイエットならダイエット法、経営なら経営法など、どんなことにも「これならうまくいく」と謳う理屈がありますが、理屈だけではモチベーションは生まれません。  粘り強く行動する原動力になるのは「人物の影響」だけです。誰かの言動に心を揺さぶられて考え方や行動が変わる。あるいは、誰かの言動に心を揺さぶられた体験を後になって思い出して、考え方や行動が変わる。いずれにせよ人物の影響に気づかなければ、人は今までの自分から変わることはできません。  では、どうすれば人物の影響に気づけるのか。これは一種のクセのようなものです。自分だけでなく、自分の周りの友人や同僚の振る舞いについて、「誰の影響なのか?」と考えるようにしていると、やがて「この人の影響だな」とパッとわかるようになります。  またテレビドラマや映画、アニメやマンガといった物語や、有名人や成功者のドキュメンタリーや自伝も役立ちます。柳井正の『一勝九敗』も、「彼は誰の影響受けたのか?」という視点で読めば、「どうすれば成功できるのか?」という理屈を求めていた時とは異なる発見があるはずです。  ユニクロの創立者というと、「超人」や「完璧」といったイメージを抱きがちです。しかし実際は、失敗も心配もする人間が色々な人物の影響を受けて「こうしよう」と決断して、成長していく過程があります。彼の著書はそれがよくわかる内容になっています。ぜひ手にとってみてください。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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