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ヒカキンのモチベーションに火をつけたのは「悔しさ」だった

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第197回 YouTube ユーチューバーのヒカキンが最初にブレイクしたのは、任天堂の名作ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』のBGMやSEを口真似した動画『Super Mario Beatbox』でした。彼はこの動画によって、収益化が可能になるYouTubeパートナーに招待されました。  この動画について、彼は著書『400万人に愛されるYouTuberのつくり方』(日経BP社)で、「たった一本の動画が、僕の『運命』を変えるきっかけになったのです」と振り返っています。しかしだからといって、そのあと何もかもが順風満帆に進んだ、というわけではありません。  この時、彼はまだスーパーの食品売り場でサラリーマンとして働いていました。そして、その状況から抜け出してビートボックスとYouTubeに専念するために、YouTubeパートナーを対象に行われた動画コンテストにエントリーしました。このコンテストの入賞者に贈られる支援金200万円は、脱サラを望んでいたヒカキンにとってどうしても欲しいお金だったのです。  しかし、このコンテストの結果は「最終選考で落選」でした。そして、この落選をきっかけにして、ヒカキンは「日本一のユーチューバーになること」を目標にしたと言います。それまでは「YouTubeで収入を得ること」が目標だったのが、「日本一のユーチューバーになること」が目標になる。このように決断には必ず人物の影響があります。ヒカキンはYouTube主催の動画コンテストで10人に選ばれなかったからこそ、日本一になると決めたのです。  この時の彼の心情は「悔しさ」です。彼は著書『僕の仕事はYouTuber』(主婦と生活社)で次のように振り返っています。 「これまでの人生で、一番悔しかった。悔しくて、悔しくて、悔しくて、数日間七転八倒したあと、僕は開き直りました。『入賞した人に負けないクリエイターになってみせる。会社員やりながら、絶対、抜いてやる!』って。生まれて初めて本気になりました」  こうした悔しさは、僅差だったからこそにじみ出るものです。もし仮に最終選考にも残らず、箸にも棒にもかからなかったら、その心情は「悔しさ」ではなく「落胆」になっていたはずです。  勉強でもスポーツでもゲームでも競争というのは、「もう少しで1位だったのに2位になった」「もう少しで自分が選ばれそうだったのに他の人が選ばれた」という僅差の時に、強烈な悔しさがこみ上げてきます。
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悔しさは行動の言動力になる
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